ACアダプターは2つ付属――CPUとGPUを交換できるノート(?)PC「Alienware Area-51m」登場 CPUはもちろんデスクトップ用(Kプロセッサもあり):CES 2019
Dellのゲーミングブランド「Alienware(エイリアンウェア)」から、CPUとGPUを交換できるというハイエンドゲーミングPCが登場。実物を見た筆者の第一声は「ありえんわー」だったという。
Dellは1月8日(米国太平洋時間)、ゲーミングノートPC「Alienware Area-51m」を発表した。「the first true desktop replacement(初めてのデスクトップ代替)」をうたい、CPU(もちろんデスクトップ用)とGPUを“交換”できる設計となっていることが大きな特徴だ。米国では1月29日の発売を予定しており、標準販売価格は2549ドル(約27万7000円)からとなっている。
概要
先述の通り、Area-51mはCPUとGPUを交換できる設計となっている。
CPUは出荷時に以下の構成を用意している。
- Core i7-8700(6コア12スレッド・3.2G〜4.6GHz)
- Core i7-9700K(8コア8スレッド・3.6G〜4.9GHz)
- Core i9-9900K(8コア16スレッド・3.6G〜5GHz)
GPUについてはDell独自のモジュール上に実装されており、出荷時は以下の構成を用意している。
- GeForce RTX 2060
- GeForce RTX 2070
- GeForce RTX 2080
外付けGPUを増設するための「Alienware Graphics Amplifier Port」(参考記事)も備えているので、(Area-51mを持ち運ぶかどうかは別として)自宅ではさらに強力なGPUでゲームを楽しむこともできる。
ただし、発表段階では独自モジュールに実装された交換用GPU(アップグレードパス)は用意されていない。
メモリスロットはDDR4 SODIMM用のものを4つ備えており、最大64GBまで搭載できる。出荷時は以下の構成を用意している。
- 8GB×1
- 16GB(8GB×2)
- 32GB(16GB×2)
- 64GB(16GB×4)
ストレージはM.2フォームファクタのSSDを2枚、SATA接続の3.5インチストレージを1つ搭載できる。出荷時の構成は多岐に渡るため割愛するが、ハイブリッドドライブ(SSHD)を搭載する構成では116GBのOptane Memoryも搭載可能で、Optane Memoryを含むSSDを2枚搭載する構成では「RAID 0」が組まれる。
ディスプレイはフルHD(1920×1080ピクセル)の17型IPS液晶。機能面から、以下の4種類の構成を選択できる。
- 非光沢液晶(リフレッシュレート:60Hz)
- G-SYNC対応非光沢液晶(リフレッシュレート:60Hz)
- Tobii eyetracking対応非光沢液晶(リフレッシュレート:144Hz)
- G-SYNC+Tobii eyetracking対応非光沢液晶(リフレッシュレート:144Hz)
外部ポートは本体左側面にThunderbolt 3(USB 3.1 Type-C)端子、USB 3.1 Type-A端子(PowerShare対応)、イヤフォン端子、イヤフォンマイク端子、背面にHDMI 2.0出力端子、Mini DisplayPort出力端子(G-SYNC対応)、Ethernet端子(2.5GBASE-X/1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応)、Alienware Graphics Amplifier Port、電源入力×2、右側面にUSB 3.1 Type-A端子×2を備えている。
特筆すべきは電源端子が2つあること。これは消費電力の大きいデスクトップPC向けCPUとハイパフォーマンスな外部GPUを稼働するための対策の一環。ACアダプターは「カスタマイズした構成によって」(説明員)以下のような組みあわせで付属する。
- 180W×2(計360W)
- 180W+240W(計420W)
- 180W+330W(計520W)
ACアダプターの構成を見ても消費電力の大きいArea-51mだが、一応90Whのバッテリーを内蔵しているため、コードレスでも稼働はできる。
本体サイズは410(幅)×402.6(奥行き)×2.65〜42(高さ)mmで、最軽量構成の重量は3.87kgとなる。
(取材協力:Consumer Technology Association)
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