連載

合体してAlexaスマートディスプレイに変身するレノボのAndroidタブレットを試す山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はタブレットとドックを合体させることでAlexa搭載のスマートディスプレイとして利用できる、レノボの「Lenovo Smart Tab P10 with Amazon Alexa」を試してみた。

 レノボ・ジャパンの「Lenovo Smart Tab P10 with Amazon Alexa」は、10.1型のAndroidタブレットに、専用のドックを組み合わせた製品だ。Amazon Alexaを搭載しており、画面付きのスマートスピーカーとして利用できるのが特徴だ。

 つまり、普段はAmazonの「Echo Show」と同じく据置のスマートディスプレイとして利用しつつ、必要に応じてタブレット部を分離させて持ち歩けるわけである。完全な据置形で持ち出しが不可能なEcho Showと違い、モビリティーに富んだ2WAY製品ということになる。

 今回、本製品を1週間ほど試用する機会を得たので、Echo Showと使い比べた感想などを2回に分けてお届けしよう。

advertisement

→【後編】Androidタブ+ドック=スマートディスプレイは“二重人格”ながらも思った以上に便利だった


レノボ「Lenovo Smart Tab P10 with Amazon Alexa」。10.1型のAndroidタブレットに専用ドックが付属した製品だ

10型クラスのタブレットにドックを加えて3万円台前半とリーズナブル

 まずは外観とスペック部分をざっとチェックする。

 タブレット部分(Smart Tab)は、同社の「Lenovo Tab P10」(TB-X705F)をベースとしている。実はこのベースモデルのLTEモデル(TB-X705L)を私物として所有しているが、直販サイトの価格で比較すると、Wi-Fiモデルは2万9970円(税込み、以下同)、LTEモデルが3万6304円なのに対し、本製品はドックが付属しながら3万2270円と、非常にお買い得なプライスだ。個人的には少々うらやましくなってしまう。

 単品販売されていることからも分かるように、タブレット部だけでも十分に成立するスペックだ。CPUはQualcommのSnapdragon 450とローエンド向けとなるが、メモリは4GB、ストレージは64GBで、画面解像度は1920×1200ピクセル、Wi-FiはIEEE802.11ac対応と、基本をしっかりと押さえており、外観もチープさは皆無だ。さらに重量は約440gと、10型クラスのタブレットとしてはかなり軽く、厚みも7mmとスリムで訴求ポイントは多い。


タブレット部は同社の「Lenovo Tab P10」がベースになっている。光沢感が強く、ボディーが滑りやすいのが唯一のネックだ

左側面(写真=上)には電源ボタンと音量ボタンを、右側面(写真=下)にはメモリカードスロットやUSB Type-Cコネクタ、イヤホンジャックなどを備える

上部(写真=上)にはスピーカー、下部(写真=下)にはスピーカーとドック接続端子がある

ベゼル部分に指紋認証センサーを搭載する

 一方のドック部(Smart Dock)は、説明書によると「HA-200」という型番で、底面に折り畳まれている支持台を広げることでフットプリントが広がり、タブレットを立てた時の安定性が増す構造になっている。正面と背面、それぞれやや左寄りの位置にスピーカーが埋め込まれているようだが、メッシュで覆われているため、外観から位置は分かりづらい。


正面から見たところ。前後がメッシュで覆われている

底面の支持台を引き出したところ。通常はこれを展開させた状態で使う

背面から見たところ。音は正面だけでなくこちらの面からも出ているようだ

横から見たところ。この上部中央の溝にタブレットを立てかける

本体右端にはBlueooth、音量調整、マイクの各ボタンがある

「alexa built-in」のロゴがある
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.