レビュー

スリムかつ狭額縁デザインで写真や動画編集がはかどる「DAIV-NG5510」を試す持ち運べるクリエイティブノートPC(3/4 ページ)

プロ写真家や映像クリエイターに高い評価を受けているマウスコンピューターのクリエイター向けPC「DAIV」シリーズ。その中で、狭額縁デザインを取り入れたスリムモデル「DAIV-NG5510」を徹底チェックした。

RGB LEDで鮮やかに光るキーボード

 キーボードはテンキーを備えており、主要キーのキーピッチは約18.8mm、キーストロークは約1.4mmという仕様だ。底部の剛性は高く、テキスト入力向きというよりは、ゲーミング向きのタイプ感に近い。また、RGB LEDバックライトを搭載しており、付属のユーティリティーで発光カラーやパターンを選ぶことができる。

 キーボード手前にはクリックパッドを装備し、パッドの右上に指紋認証センサーを搭載している。パームレストの表面がしっとりとした手触りに仕上げられているのも印象的だ。ベトつきすぎず、指紋も目立たず、高級感も兼ね備えている。

テンキー付きのキーボードを搭載。RGB LEDのバックライトを搭載する。キーボード奥に電源ボタンとモード切り替えボタン(ゲーム、オフィス)がある。
クリックパッドに指紋認証センサーを装備する
付属のユーティリティーでRGB LEDの発光パターンを選べる
電源プランやシステムの状態監視なども行える

クリエイティブツールで優れた性能を実証

 ベンチマークテストの結果を見よう。評価機のスペックは、CPUがCore i7-8750H、メモリが32GB、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 1050(4GB)、ストレージが512GB SSD(PCI Express・NVMe)、OSが64bit版Windows 10 Home(1809)という内容だ。

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 一部のテストは、2017年12月に購入したゲーミングノートPCのスコアを比較用として掲載している。こちらのスペックは、CPUがCore i7-7700HQ(4コア8スレッド)、メモリ16GB、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 1050(2GB)、ストレージが512GB SSD(PCI Express・NVMe)、OSがWindows 10 Pro(1809)だ。

 CINEBENCH R15のCPUスコアでは、比較用PCの約1.5倍のスコアをマーク。CPUコアおよびスレッドが増えた分、性能もしっかり向上している。PCMark 10でも、クリエイティブ向けのDigital Content Creationでスコアが18ポイントもアップするなど、順当に性能向上していることが分かる。

 クリエイティブツールでのテストも行った。Lightroom Classic CCでは、RAWデータ60枚に対して、現像の基本パラメータ(ホワイトバランス、露出、明瞭度、彩度など)を設定し、JPEGで出力(シャープネス弱、品質80)するのにかかった時間を計測した。Premiere Pro CCでは、7本の4Kビデオカードクリップをトランジションエフェクトでつなぎ、BGMを加えたプロジェクトをMP4ファイル(H.264)に出力する時間を計測した。

 いずれも比較用PCに比べて大幅に時間を短縮できているのが確認できる。

CINEBENCH R15のスコア
CINEBENCH R15の性能比較。Core i7-7700HQ搭載の1.5倍のスコアを獲得している
CINEBENCH R20のスコア
PCMark 10のスコア比較。オレンジが本製品、ブルーが比較用PCだ
3DMarkのFire Strikeスコア
FINAL FANTASY XIV:紅蓮のリベレーターベンチマーク(1280×720ドット、標準品質、ウインドウモード)のスコア
FINAL FANTASY XIV:紅蓮のリベレーターベンチマーク(1920×1080ドット、標準品質、フルスクリーンモード)のスコア
Lightroom Classic CCのテスト結果。RAWデータ60枚に対して、現像の基本パラメータ(ホワイトバランス、露出、明瞭度、彩度など)を設定し、JPEGで出力(シャープネス弱、品質80)するのにかかった時間を計測した
Premiere Pro CCのテスト結果。7本の4Kビデオカードクリップをトランジションエフェクトでつなぎ、BGMを加えたプロジェクトをMP4ファイル(H.264)に出力する時間を計測した

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