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11型iPad ProとSurface Go、テキスト入力で使えるのはどっち?テキスト入力一本勝負(後編)(1/3 ページ)

テキスト入力のツールとして、タブレットと専用キーボードの組み合わせが注目を集めている。今回はその代表的なモデルである、11型iPad ProとSmart Keyboard Folio、そしてSurface Goとタイプカバーの組み合わせについて、テキスト入力での使い勝手を検証する。

 前編では、11型iPad ProとSmart Keyboard Folioの組み合わせ、そしてSurface Goとタイプカバーの組み合わせを比較した。後編では、キーボードの構造やキータッチなどの使い勝手を見ていく。


左がSurface Goとタイプカバー、右が11型iPad ProとSmart Keyboard Folioの組み合わせだ

構造だけでなく厚みもよく似た両製品のキーボード

 両製品のキーボードを、細かく見ていこう。iPad ProのSmart Keyboard Folioは、横から見て三角形になるよう折り曲げ、それを使ってiPad本体を後ろから支える構造になる。支えるといってもマグネットで強固に合体しているので、iPad Proを傾けても崩れることはない。

 一方のSurface Goとタイプカバーは、背面のキックスタンドを開いて本体をフォトフレームのように立て、画面に吸着しているタイプカバーを手前に開くだけだ。ちなみにこのタイプカバーは、デスク面からやや浮くよう、角度をつけることもできる。

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11型iPad ProにSmart Keyboard Folioを装着した状態

カメラ穴のある面ごとiPadを持ち上げて開く

横から見て三角形になるように組み上げ、マグネットで吸着させる

角度は2段階に調節できる

Surface Goにタイプカバーを装着した状態。まずはキックスタンドを開く

キックスタンドを使って立てた状態から、キーボード兼カバー面を開く

キックスタンドの開き具合によって角度を変更できるが、開き方が狭いと背後に倒れかねない。写真の状態がギリギリといったところ

最大、ここまで倒すことができる。どんな使い方にも対応できるだろう

 画面の角度については、iPad Pro×Smart Keyboard Folioは、角度が2段階でしか変更できないのに対し、Surface Goは背面のキックスタンドで角度を自由に調整できる。あまり極端に垂直に立てようとすると倒れそうになるが、自由度の高さはSurface Goの方が上だ。

 逆に膝の上のように不安定な場所でのキー入力は、画面とキーボードの角度が完全に固定できるiPad Pro×Smart Keyboardの方が安定していて使いやすい。もちろん大前提として、2段階の角度のいずれかで不満なく入力できることが条件だが、画面とキーボードの角度を保ったままの状態をキープできないSurface Goと異なり、姿勢を変えても倒れないのは利点だ。

 結論としては、置き場所が安定していればSurface Goがやや有利、そうでなければiPad Pro×Smart Keyboardがやや有利となる。ただ画面サイズが10~11型と小さく、膝の上に乗せると画面と目の間にかなりの距離があるので、どちらにしても長時間のテキスト入力には適さない。机が使える環境にあるならば、迷いなくそちらを選ぶべきだろう。

 なお、Surface Goでキーボードを浮かせたセッティングにしていると、タイプ音がやや響くことがある。キーボード全面を接地させフラットにすれば緩和されるが、それでもまれに、カナルタイプのイヤフォンをしていても入力音が聞こえたりする。iPad ProのSmart Keyboard Folioは、こういった心配はない。


キーボードの端がやや浮き上がった状態でカバーが本体に吸着している

このように完全にフラットにすることも可能だ
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