新型「ZenBoook 14」はゲーミングPCの夢を見るか?:モバイルPCでどこまでゲームができる?(4/6 ページ)
ASUS JAPANの14型モバイルPC「ZenBook 14」がモデルチェンジし、CPUやGPUが強化された。新たなGPUの搭載により、モバイル環境でのゲーミング体験はどこまで変わるのだろうか。
FFベンチもいろいろあるけれど
まずはFFXVベンチから見ていこう。このベンチマークテストでは「軽量品質」「標準品質」「高品質」の3パターンでテストできるが、画像サイズをHDから4Kまで選べること、ゲームをウィンドウか、フルスクリーンか、ボーダーレスかを選ぶことが可能な以外、特に細かい設定はできない。ただし、このベンチマークテストはかなり重く、「普通」という評価を得るには最低でもCore i5+GeForce GTX 1660くらいは載せないと厳しいという感じだ。
さて、結果を見ると分かるように本機のスコアは低く、高品質と標準品質では「動作困難」、軽量品質でも「重い」という結果となった。最も、これはGeForce MX250での測定結果で、当然ながらIntel UHD Graphics 620ではテストすらできなかった。つまり、重い処理を要求するゲームは荷が重すぎるということだ。
やはり、GeForce MX250だとゲームを遊ぶのは厳しいのだろうか。ここまでの(予想していたとはいえ)面白くない結果にはかなり落胆したのだが、気を取り直して次のFFXIVベンチへと移ることにする。
FFXIVが登場した当初は、先に出たオンラインゲームである「ファイナルファンタジーXI」よりもかなり美麗なグラフィックで展開されおり、PCのスペックもそこそこのものを要求していたのだが、既にサービスが始まってから9年あまり。動作条件をPCのスペックが軽々と越えてしまい、いまや軽いゲームのベンチマークテストとして位置付けられている。これならGeForce MX250でもかなりのものを期待できるのではないか。
そんな思いを込めてテストをした結果がこれだ。最高品質でも「やや快適」、高品質では「快適」、標準品質では「とても快適」だった。筆者的にはこの結果にはかなり喜んでしまった。なんだ、手軽に遊べるゲーミングノートPCとしても使えるじゃないか。あ、統合型グラフィックスでは快適プレイになりませんよ。もちろん。
実際のゲームをプレイしてフレームレートを計測
「FFXIV」くらいなら動きそうだという希望が出てきたので、ここからはゲームをプレイしつつフレームレートを計測した結果を示して、ZenBook 14のポテンシャルを見ていきたい。
フレームレート計測だが、画質が高いもの、低いものについてそれぞれテストをして「Fraps」による結果を複数回測定して、そこからフレームレートの最大値と最小値、平均値について算出した結果から考えることにした。ゲームを楽しめる基準として「60fps」をその値とした。
まずは、先ほどのベンチマークテストでもいい結果を残した「FFXIV」から。一番軽いモードの標準品質では平均でも60fpsに迫る勢いだ。最高品質では平均24fpsと厳しいが、多少カクつくものの、全くプレイができないということではなかった。標準品質にしてしまうとグラフィックスの表現がかなりそぎ落とされてペラペラな感じになるが、十分にプレイを楽しむことができた。このあたりはマシン性能とのトレードオフだ。「FFXIV」をZenBook 14でプレイすることができたのも、一瞬の判断が影響するシューティングゲームと敵と戦うだけのRPGでは体験が異なる、ということもあるだろう。
次に、「PUBG」やエレクトロニック・アーツの「Apex Legends」で調べてみる。
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