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新型iPadとiPadOSがあればテキスト入力環境はこんなに進化する!キーボードもマウスも使える(1/4 ページ)

AppleがリリースしたiOSの新たな派生版である「iPadOS」。新しいOSになることで、同社のタブレット「iPad」シリーズにどのような変化があったのだろうか。テキスト入力面での違いをチェックした。

 第7世代にあたる新型iPadの発表と時を同じくして、iPad向けの最新OS「iPadOS」が9月にリリースされた。ベースである従来のiOSとは、現時点では機能の多くが重複しているが、iPadでの利用に特化した機能は徐々に増えてくるだろうし、現時点でもそのポテンシャルは端々に感じられる。

 今回は、新たにSmart Keyboardに対応したiPad(第7世代)を用い、iPadOSによるテキスト入力環境はどのような特徴があり、またノートPCと比べてどのくらい実用的かをチェックしていこう。

 なお、iPadOS 13.1の対応デバイスはiPad Pro全モデル、iPad Air 2以降、第5世代iPad以降、iPad mini 4以降となっている。

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iPadはSmart Keyboardが利用可能になった他、新たにBluetoothマウスにも対応した。3万4800円から入手できるリーズナブルさも売りだ

第7世代iPadはSmart Keyboardが利用可能に

 まずは新製品である第7世代iPadと、Smart Keyboardの組み合わせについて簡単にチェックしておこう。

 第7世代iPadは、従来の第6世代モデルに比べて画面サイズが一回り大きくなり、ボディーサイズについては従来の第3世代iPad Airと同じになった。さらにSmart Connectorを搭載したことで、第3世代iPad Air向けに販売されているSmart Keyboardがそのまま利用できるようになった。

 このSmart Keyboardは、iPad Pro用の「Smart Keyboard Folio」と違って背面は保護されず、折りたたんだ状態では上面に段差ができてしまう。キーボードを背面に回してスタンドとして使える利点はある(Smart Keyboard Folioでは不可能)ものの、ボディー全体の保護には不完全なので、背面には何らかのカバーを追加するのが望ましい。

 キー配列については、Smart KeyboardとSmart Keyboard Folioとで違いはない。横幅を約25cmの中に収めなくてはいけない関係上、キーピッチは約18mmとお世辞にも広いとは言えず、またキータッチも独特なため、特に手が大きな人は、スムーズな入力には少々苦労するだろう。

 ただし、サイズが二回りは大きい12.9インチiPad Pro向けのSmart Keyboard Folioは、横幅が広すぎて右上のBackSpaceを押下しづらい問題があったので、人によっても評価は変わりそうだ。キー入力時に多少指が干渉しても、確実にキーに指が届く方が重要だという人もいるだろう。


第7世代iPad。画面サイズは10.2型と、従来よりも一回り大きい。出荷時点でiPadOSがインストール済みの初の製品ということになる

第6世代にはなかったSmart Connectorが追加され、別売のSmart Keyboardが利用可能になった

Smart Keyboardを装着した状態。さながらノートPCのようだ

iPad Pro用の「Smart Keyboard Folio」と異なり、画面の角度は調整できない

「Smart Keyboard Folio」を装着した11インチiPad Pro(右)と並べたところ。Smart Keyboard (左)だと上面に段差があり、背面は保護されない

上がiPad Pro用の「Smart Keyboard Folio」、下がSmart Keyboard。刻印は一部で微妙に異なるが、配列やキーサイズなどは同じだ

キー入力をしている様子。Bluetoothのペアリングなどは不要で、Smart Connectorに接続すれば利用可能になる

キーピッチは約18mmだ。間隔としては必要最小限で、手の大きい人にはややつらい

 ざっと概要を見てきたところで、早速本題に入ろう。

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