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12.9型iPad ProとSurface Pro 6、「キーボードも使えるタブレット」としてはどちらが優秀?テキスト入力一本勝負(3/4 ページ)

前回は、専用キーボードと組み合わせてテキスト入力が行えるタブレットとして、11型iPad ProとSurface Goを比較した。今回はその両製品の兄弟モデルといえる画面サイズ違いの2製品、12.9型iPad ProとSurface Pro 6について、テキスト入力での使い勝手を検証する。

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十分なキーピッチを備え余裕のある入力が可能

 両製品を閉じた状態で重ねると、長辺はSurface Pro 6の方が長く、短辺はiPad Proの方が長い。つまりSurface Pro 6の方が細長いイメージだ。

 これは言うまでもなく、画面のアスペクト比の違いがそのままボディーサイズに反映されているためだが、Surface Pro 6はベゼルもかなり厚いため、12.3型という画面サイズに比べて、ボディーサイズはやや大柄な印象を受ける。


左がSurface Pro 6、右が12.9型iPad Pro。アスペクト比が異なること、またキーボード手前のタッチパッドの有無により、ルックスはかなり異なる

横から見たところ。タッチパッドの有無が奥行きに大きな違いをもたらしている

閉じた状態。Surface Pro 6(左)はキックスタンドのある背面がむき出しの状態になる

重ねた状態。奥行きはSurface Pro 6の方が短い

重ねた状態を正面側から見たところ。幅はSurface Pro 6の方が長い

 ベゼル幅が広いということは、その分ボディーの幅も広く、それに合わせて設計されているキーボードの横幅にも余裕があるわけだが、Surface Pro 6のタイプカバーはiPad ProのSmart Keyboard Folioと比べて横のキー数が多い列もあり、キーピッチそのものはほぼ互角(約19.5mm)だ。

 そのため、実際にタイピングを行っても、両製品ともにキーピッチにはかなり余裕があり、タイプ時に指が干渉することはまずない。前回の2モデルに比べると、圧倒的に快適だ。特にSurface Pro 6のタイプカバーは、前回のSurface Goで見られたような行ごとのキーのズレもないので、タイプミスも起こりにくい。


キーボード部の比較。横幅はSurface Pro 6のタイプカバー(下)の方が広いが、キー数が多いためキーピッチはほぼ同一だ。Surface Goでは天地幅が短く押しにくかった最上段のファンクションキー列も、十分な天地幅を確保している

前回紹介した2モデルでは、Enterキーの左側にある記号類のキーは横幅が切り詰められていたが、今回の2製品はほぼフルサイズのキーに改められており、余裕を持ったキー入力が可能だ

 ただ個人的には、12.9型iPad ProのSmart Keyboard Folioは、ホームポジションから遠い位置にあるキー、具体的には右上のBackSpaceキーなどに、指が届きにくい印象だ。

 その理由は、Smart Keyboard Folioはキーの反発力がやや強いため、右端にあるBackSpaceキーやEnterキーについては小指ではなく薬指でタイプしているという、筆者の個人的な癖によるものだ。

 これがSurface Pro 6のタイプカバーの場合、ホームポジションからBackSpaceキーまでの距離はiPad ProのSmart Keyboard Folioと同等でも、キーがやや軽く感じられ、問題なく小指で押せる。そうした意味では、より自然なタイピングが可能だ。

 今回使用している機材はともに新品というわけではないため詳細は不明だが、どのキーも同じ荷重とみられるiPad ProのSmart Keyboard Folioと異なり、Surface ProのタイプカバーにおけるBackSpaceキーやEnterキーは、中央部のキーよりも荷重がわずかに軽く感じられ(入力音も若干違う)、これによって小指でタイプしやすくなっている可能性はありそうだ。


Surface Pro タイプカバーのキーは硬質なプラスチックで、ストロークはSurface Goのそれに比べてさらに深い。ノートPCのアイソレーションキーに近い使い勝手だ

ホームポジションに指を置いた様子。タイプ時に左右の指が干渉しがちだったSurface Goのタイプカバーとの差は明らかだ

Surface Pro タイプカバーのキーピッチは約19.5mmある。Surface Goでは約17〜17.5mmだったのでかなりの差がある

こちらはiPad ProのSmart Keyboard Folio。ざらざらした質感のナイロン素材、メンブレン調のキータッチといった特徴は、11型用のモデルと共通で、キー配列はもちろんキー数も同じだ

ホームポジションに指を置いた様子。Surface Pro タイプカバーと同じくかなりの余裕がある

Smart Keyboard Folioのキーピッチは約19.5mmで、Surface Pro タイプカバーとほぼ同等だ

 次はSurface Pro 6とタイプカバーを使う際のコツを取り上げる。

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