2画面搭載のゲーミングノートPC「OMEN X 2S 15」を試して分かったこと:Windows 10時代のゲーミングPC選び(5/5 ページ)
最近増えつつあるデュアルスクリーンノートPC。日本HPの「OMEN X 2S 15」は、同社初のデュアルスクリーンノートPCだ。ゲーミングノートPCにおけるデュアルスクリーンはどのようなものか、性能と合わせてチェックしていく。
キーボードは手前に設置 ストロークは浅め
キーボードは、サブパネルをキーボードの上に配置した都合で手前に位置している。そのためか、外付けのパームレストも付属する。
キーはアイソレーションデザインで、ややキートップが小さめだが、キーピッチは19mmを確保しており、ゲーミング向けに「26キーロールオーバー」や「アンチゴースト」に対応している。キーストロークはやや浅めに感じるが、それだけ押し込んだ際の反応が速くなるといったメリットもあるので、ゲーミングノートPCとしては正解かもしれない。
タッチパッドは、サブパネルの位置の都合からキーボードの左に配置されている。タッチパッドで操作したい人は、ここをどのように感じるかで判断が分かれるだろう。
インタフェース類は、左側面に電源端子、HDMI出力端子、USB 3.0端子×2、有線LAN端子、ヘッドフォン/マイクコンボ端子が、右側面にThunderbolt 3(USB Type-C)端子とUSB 3.0端子を搭載している。側面から見るとくさび形をしており、スリムな見た目と、程よいチルト角を実現している。
「ながら」作業は便利 ミラーリングの活用方法を探してみよう
以前にもあったとはいえ、デュアルディスプレイのノートPCが本格的に出てきたのはここ1~2年の話。実装方法や活用方法を模索している段階にあるが、現時点では、コスト面でOMEN X 2S 15のように5~6型のディスプレイを載せることが現実的だろう。
OMEN X 2S 15を使ってみた限りにおいて、デュアルディスプレイの使い道としてはフルスクリーンでの「ながら見(作業)」や「プラスαの情報表示」といったところが適しているように感じられた。独自のミラーリング機能には可能性を感じたが、これという決定打的な活用方法がユーザーから見いだされることを期待したい。
今回レビューしたOMEN X 2S 15は、税込みで40万円超とそこそこ高価である。だが、記事掲載時現在、直販サイトでは税別で30万円(税込みで33万円)で販売されており、36回払いまでの分割手数料(金利)が無料となるキャンペーンも実施している。
いずれにせよゲーミングノートPCとしても高価な部類ではあるが、それだけのパフォーマンスを備えていることはベンチマーク結果が語っている。そう考えると、キャンペーン価格は「お得」と言えるだろう。
関連記事
注目は“デュアルスクリーン”の「OMEN X 2S 15」 日本HP、ゲーミングPC「OMEN」のラインアップを一新
日本HPのゲーミングPC「OMEN」のラインアップが一新される。世界初となるデュアルスクリーン搭載ゲーミングノート「OMEN X 2S 15」や、多くの構成から選べる「OMEN 15」「OMEN 17」、価格を抑えた「HP Pavilion Gaming 15」、HDR対応ディスプレイ「OMEN X 27 HDR Gameing Display」などが順次発売される。新型「ZenBoook 14」はゲーミングPCの夢を見るか?
ASUS JAPANの14型モバイルPC「ZenBook 14」がモデルチェンジし、CPUやGPUが強化された。新たなGPUの搭載により、モバイル環境でのゲーミング体験はどこまで変わるのだろうか。15型ノートPCの価値を再定義した“モダンPC”時代の新モデルASUS「ZenBook 15」を試す
ASUS JAPANが2画面4KノートPC「ZenBook Pro Duo」に続き、「COMPUTEX TAIPEI 2019」で発表したスタンダードな「ZenBook」シリーズを日本市場に投入した。ここでは、15.6型の液晶ディスプレイを採用した「ZenBook 15」をチェックしよう。2画面2in1「Surface Neo」が2020年末に登場へ 2画面に最適化した新OSを搭載
Micosoftが、9型ディスプレイを2つ搭載する2in1タイプのSurfaceを発表。2画面に最適化した新OS「Windows 10X」をプリインストールして2020年末に発売する予定だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.