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高校生たちが青春をかける熱き戦い――「第2回全国高校eスポーツ選手権大会」決勝戦レポート武器は「マウス」と「キーボード」(3/3 ページ)

12月28日と29日の両日で、毎日新聞とサードウェーブが共催する「第2回全国高校eスポーツ選手権大会」の決勝トーナメントが開催された。この記事では、高校生たちが2つのPCゲームで火花を散らした模様をお伝えする。

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eスポーツは感動を生む文化

 試合終了後、一般観戦者から感想を聞くことができた。KDN N1チーム(N高校のネット学習コース)側に座っていた「22/7のファン」という男性2人は、「eスポーツのプレイヤーでもなければ、こういうイベントがあることも知らなかった。ルールも、会場で聞いた知識限定だが、1日を通して繰り広げられた熱い戦いから目が離せなくなり、最後、優勝チームが決まったときには感極まってしまった。こんなにいいものは、もっと知られるべき」と感極まって涙ぐみながら話していた。

 Yuki飯食べ隊チームに付き添っていたクラーク記念国際高校の教諭からは「授業でしか接したことがないけど、普段は集中力が途切れることもある普通の高校生が、こんなに熱心に取り組む様子に感動したし、『これはスポーツなんだ』と再認識させられた。終わってからも練習に励んでもらい、来年(2020年)につなげてもらいたい」と語っていた。

 大会の主催者である毎日新聞社の清野悠介スポーツ事業部ディレクターは、全国高校eスポーツ選手権の意義や目的について「これまで選抜高校野球や高校ラグビー、全日本学生音楽コンクールなど、戦前から日本の文化として確立してきたという自負がある。高校生のeスポーツも、甲子園や花園など、誰もが分かるようなネームバリューとして、それらに並ぶ文化として語られるぐらいにしたい」と説明した。

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 この大会の今後については「その時その時で、ベストな演出のできる開催場所を模索していきたい」と意気込みを語った。

 競技用PC「GALLERIA GAMEMASTER」を提供し、イベントを毎日新聞社と共催したサードウェーブの佐藤和昭eスポーツプロモーション課ディレクターも、「元々『eスポーツを文化にしたい』という毎日新聞と共通の意識を抱いており、メーカーとしてeスポーツ大会を開いていた経緯もあり、共催している」と語る。

 eスポーツを文化に――高校生eスポーツ選手権大会は、2020年に第3回が開催される予定だ。


サードウェーブの佐藤和昭氏(左)と毎日新聞社の清野悠介氏(右)。第2回高校生eスポーツ選手権大会は両社の共催となった

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