マイクラ好きの息子も太鼓判! 子どもが初めて使うPC「LAVIE First Mobile」の実力を試す(3/4 ページ)
NECパーソナルコンピュータのデタッチャブル2in1 PC「LAVIE First Mobile」は、主に小学生を想定した「初めてのモバイルPC」だ。その実力はいかほどのものか、筆者の息子(小学6年生)に使わせてみつつ検証してみた。
小学生が使う上で重要な丈夫さも重視
LAVIE First Mobileは、本体とキーボードが分離できるデタッチャブルタイプの2in1 PCで、本体とキーボードは磁力によって固定される仕組みである。そのため脱着は簡単で、子どもが多少乱暴に扱っても壊れないように設計されている。
子どもがPCやタブレットを使っていると、つい床などに落としてしまうこともありがちだが、液晶パネルには圧迫や落下時の衝撃などに強い「高強度ガラス」を採用。カバンの中での圧迫を想定した面加圧試験や、eMMCのデータに関する落下試験もクリアしている。
さらに、通常のメーカー保証ではカバーできない、落下や水こぼれによる故障もカバーする「安心保証サービス月額版」を最大1年間無料で利用できるということも、親にとってはありがたいポイントだ。
キーボード装着時の本体サイズは、約262(幅)×186(奥行き)×18.5(厚さ)mmで、総重量は約1.19kgだ。10.1型液晶を搭載するデタッチャブル2in1 PCとしては標準的な重さで、小学生でも気軽に持ち運べる。キーボードを外してタブレットとして使う場合の本体サイズは262(幅)×179(奥行き)×10.6(厚さ)mmで、重量は約653gとなる。
ボディカラーは、PCとしては比較的珍しい水色(ライトブルー)だ。小学生が好む色として、そして嫌いではない色として、このカラーが選ばれたという。
本体の左側面には、スピーカーと盗難防止用ロック穴以外にポート類はない。右側面には、USB 3.0 Type-A端子、USB 3.0 Type-C端子、マイク/ヘッドフォンコンボ端子、HDMI出力端子(フルサイズ)、microSDメモリーカードスロットとスピーカーがある。キーボード部の左右側面には、USB 2.0端子が1つずつ付いている。
本体のUSB 3.0 Type-C端子は「USB Power Delivery(USB PD)」による電源入力も兼ねているため、電源をパススルーできるUSB Type-Cハブなどを併用しない限り、ACアダプターの接続中はUSB端子として利用できない。ACアダプターはコンパクトで、重量も約187gと軽いため、本体と一緒に気軽に持ち運べる。
バッテリー稼働時間は、本体単独で約13.8時間、キーボード装着時で約12.9時間(共にJEITA測定法Ver.2.0に基づく自社測定値)と長く、バッテリーの減りを気にせずに、1日中持ち歩いて学習や遊びに使える。
子どもの学習をサポートするアプリも充実
LAVIE First Mobileは、「子どもが初めて使うPC」というコンセプトに基づいた製品である。その点において、ハードウェアだけではなく、ソフトウェアでもさまざまな配慮が行われている。
情報検索や図鑑など子ども向けのWebサイトがあらかじめ登録された「キッズメニュー」や図形やパズルで思考力を伸ばす知育教材アプリ「シンクシンク」、Scratchの解説書「スクラッチガイド」などがプリインストールされていることはもちろん、「Microsoft Office Home & Business 2019」がプリインストールされていることも高く評価できる。
小学校でのPCを使った学習では、WordやPowerPointを使って文書を作成することも多い。そのため、「自宅でもOfficeを使いたい」というニーズはあるのだ。もちろん、親がPTA活動などでWordやExcelを使う場面もあるだろう。
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