レビュー

iPad AirやiPadでトラックパッドが使えるロジクール「COMBO TOUCH」を試して分かったこと(2/4 ページ)

iPadOSのリリース以降、Apple純正品以外でトラックパッド搭載キーボードを積極的にリリースするロジクール。今回は、第3世代iPad Airと第7世代iPad向けの新モデル「COMBO TOUCH」をチェックした。

US配列でトラックパッドはMagic Keyboardとほぼ同サイズ

 続いて、キーボードおよびトラックパッドについて見ていこう。

 キーボードはアイソレーションタイプで、キーはプラスチックという、こちらもSurfaceのタイプカバーによく似た仕様だ。ショートカットキー列も搭載されている他、バックライトも用意されるなど基本性能は充実しているが、配列は日本語JISではなくUS配列なので、この配列になじめない人は、ここで脱落ということになる。

 キーピッチは約18mmと、一般的なキーボードに多い約19mmには及ばないが、本体の横幅(約257mm)を考えると健闘している。純正のSmart Keyboardは約18mmなので、キーそのものを減らしたり、特定のキーの横幅を大きく詰めたりしない限りは、これが限界だろう。

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 キーのストロークは公称1mmと、このクラスの製品としては健闘している。実際に使っていてもキータッチは良好で、公称値以上にきちんと沈み込むように感じる。キーの端を押してもキー面を並行に保ったまま沈み込むので、Smart Keyboardのペコペコとしたキータッチに慣れない人でも満足できるはずだ。


キー配列はUSタイプ。最上段のショートカットは、前回紹介した「SLIM FOLIO PRO」にプラスして、キーボードバックライトの光量調整キーが加わっている

キーピッチは約18mmだ。純正のSmart Keyboardと変わらない。記号回りの一部キーは幅がやや狭いが、日本語JIS版ほど極端ではない

キー配列を純正のSmart Keyboard(日本語JIS版)と比較したところ。本製品はショートカットキー列があるため1列多い

アイソレーションキーを採用する。キーストロークは約1mmとされているが、体感的にはもう少し深いように感じる

こちらは純正のSmart Keyboard。本製品と異なり、キー中央部を押さないとこのように斜めに沈み込んでしまう

バックライトも内蔵している。輝度は5段階で調整できる

 トラックパッドは幅が約96mm、高さが約54mmと、iPad Pro用のMagic Keyboardのトラックパッドとほぼ同じ面積がある。使い心地も良好で、いい意味で「普通」の仕上がりだ。トラックパッドをなぞると画面上にポインター(に相当する丸いマーク)が出現し、しばらく動かさないとフッと消える。マウスを接続しなくともポインターを操作できるのは、本製品の何よりの利点だろう。

 ちなみにiPad Pro用のMagic Keyboardのトラックパッドはパッド全面がクリックできるのに対し、本製品はクリックできるのは手前だけで、奥側、つまりキーボードに寄った位置はクリックできない。慣れれば問題ないが、奥側を押す癖がついている人は、最初は違和感を覚えることがあるかもしれない。


トラックパッドは幅が約96mmと十分なサイズがある。MacBookシリーズと同じく、キーボードのホームポジションから若干右に寄っている

トラックパッドの高さは約54mmだ。Magic Keyboardよりも若干余裕がある

タイピングしている様子。キーピッチが約18mmあるため、US配列さえ許容できればストレスのないタイピングが可能だ。トラックパッドへのアクセス性もよい

純正のSmart Keyboardをタイピングしている様子。キーピッチは同等だが、こちらはトラックパッドがないため、ポインターを動かすには別途マウスが必要になる

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