連載

NetflixとParaviをスマートディスプレイで楽しむ方法山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、スマートディスプレイで動画配信サービスを楽しんでみた。

Echo Show×Paravi

 もうひとつのAlexaは、新たに6月に「Paravi(パラビ)」をサポートした。Echo Showシリーズ上で「Paraviを開いて」と呼びかけると、Paraviを含めた複数の動画配信サービスのアイコンが画面上に表示されるので、その中からParaviを開き、アカウントとパスワードを入力する。前述のGoogle Homeとは異なり、Echo Show本体側で設定を完了できるのが大きな相違点だ。

 とはいえ、直立したタッチスクリーン上でParaviのユーザー名とパスワードを入力していくのはかなり無理があり、操作ミスも起こりやすい。現実的には、スマホのAlexaアプリ上でParaviとの連携設定をあらかじめ完了させておき、その後にEcho Showに呼びかけて開いたほうがベターだろう。

 使い勝手は、前述のGoogle Nest Hub×Netflixに比べると、さまざまなジャンルやお気に入りからコンテンツが選択できるなど、自由度の高さはある。ただし実際に使ってみると、最適化という点ではまだまだ改善の余地はある。

advertisement

 具体的には、プロ野球のライブ中継が新着順ではなく古い順、つまり2月のオープン戦が先頭に来る状態で表示され、最新の中継を見るためには一番下までスクロールしなくてはいけない点がそれだ。これはバラエティー番組などでも同様で、どうやらドラマのように、旧→新の順番で並べるものと決まっているようだ。

 もっとも、タイトル一覧の画面で再生したいタイトルを番号で指定できたり、画面を上下にスクロールするのにスワイプ以外に音声も利用できたりと、スマートディスプレイの特性を考慮した使い勝手を実現しており、バランスは悪くない。この先にも期待できそうだ。


「Echo Show」シリーズは、新たに動画配信サービス「Paravi」の再生をサポートした

ビデオスキルの設定は、スマホアプリを使わなくともEcho Show本体側で行える。この画面では「Paravi」をタップ

Paraviで使っているメールアドレスおよびパスワードを入力してログインする

Paraviのビデオスキルが有効になった。あらためて呼びかけるとParaviのホーム画面が開くようになる

ホーム画面。前述のGoogle Nest Hub×Netflixと異なり、画面上でできることは多い

スマホやタブレットアプリと同様、カテゴリー検索にも対応する

使い勝手は微妙な部分もある。例えば、これはプロ野球のLIVE中継の画面だが、なぜか古い順にソートされてしまっている

バラエティー番組も旧→新の順に並んでいるので、最新回を観たい場合にわざわざ下までスクロールしなくてはいけない。昇順と降順を切り替えるボタンがほしいところだ

再生画面。10秒単位の移動に対応する

 最後に、スマートディスプレイでの動画視聴についてまとめた。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.