仕事もゲームも任せられるか? レノボ「Legion 550Pi」で確かめた(2/3 ページ)
レノボ・ジャパンが2020年5月に発表したゲーミングノートPC「Legion 550Pi」。最新のIntel第10世代Core i7-10750HとGeForce RTX 2060のGPUを備えたモデルの実力を探ってみた。
一世代前のCPU搭載機に大きな差を付ける
ここからは、ベンチマークテストなどでLegion 550Piの実力を見ていこう。
評価機のストレージだが、CrystalDiskInfoによると1TBのWestern Digital製「PC SN730 NVMe SSD」を備えていた。PCIe Gen3 ×4 M.2 NVMe SSDのため、CrystalDislMarkの値も毎秒3GBを超える値で快適に使える。
PCMark10
PCの総合的な処理能力を測る「PCMark10」では、一世代前のCore i7-9750H(第9世代、6コア12スレッド、2.6GHz~4.5GHz)を搭載するノートPC(メモリは16GB、GPUはGeForce RTX 2060)と比較した。
スコアを見ると一目瞭然なのだが、ここまで差がつくのかという感じだ。やはりCore i7-10750Hのターボ・ブースト利用時の最大周波数は5GHzなのに対して、Core i7-9750Hは4.5GHzとなる。PCMark10の測定結果でも、Legion 550Piの方が動作周波数で上回っており、このあたりにスコアの差がついた要因がありそうだ。
本製品のバッテリー駆動時間は公称値で約11.8時間(JEITAバッテリ駆動時間測定法Ver.2.0)となっているが、Modern OfficeとGamingでバッテリー駆動時間をテストした結果は下記の通りだ。
3DMark
続いては、ゲーム関連のベンチマークテストである「3DMark」の結果を見ていく。テストしたのは「Time Spy」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike」「Port Royal」「Sky Diver」の5つだ。こちらも先ほどのノートPCと比較した。
いずれの値もLegion 550Piがよい結果を示しているが、Fire Strike ExtremeとFire StrikeのPhysics Scoreで大きな開きがでている。Physics ScoreはCPU回りの物理計算を担うテストなので、先ほどのPCMark10と同様にCPUのターボ・ブーストクロックが関係していると思われる。
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク
続いて、ゲームソフトで実行できるベンチマークテストについて紹介していこう。まずは「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(以下、FFXIVベンチ)だ。
FFXIVベンチは比較的負荷の軽い部類に入るが、Legion 550Piのスコアは当然ながら、どれも「非常に快適」だった。最高品質の状態でも平均フレームレートは99.55fpsだ。この程度の3D描写となるゲームソフトであれば、余裕で楽しむことができそうだ。前世代のノートPCと比べると、ここまで差がついてしまうのかというのが率直な感想である。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク
Windows向けのベンチマークテストとしてはかなり重い部類に入る「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(以下、FFXVベンチ)。テスト結果は、高品質の画像でも「快適」というかなり優秀なレベルで、こちらも実力を見せた形だ。前世代のノートPCとの比較だが、先ほどのFFXIVベンチよりは差がついていないものの、当然ながらLegion 550Piの方がよい結果となった。
最後に、ゲームタイトルのフレームレートをチェックする。
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