連載

スマホをワイヤレス充電できるGoogle アシスタント搭載スマートスピーカー「SOUNDFORM ELITE」を試す山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/2 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする連載。今回はGoogle アシスタント対応のベルキン「SOUNDFORM ELITE」を試した。

前のページへ |       

天板にスマホを置いてワイヤレス充電が可能

 本製品ならではの特徴が、本体天板上でスマホのワイヤレス充電を行えることだ。スマホとスマートスピーカーをBluetoothで接続して音楽を楽しむにあたって、天板部にスマホを直接乗せれば、再生しながら充電もできてしまう。スマホと組み合わせての運用には最適だろう。

 ちなみに仕組みとしては、単にスマートスピーカーの上部にワイヤレス充電器が合体しているだけだ。そのため、例えばスマホを置いたら自動的にスマホ内の音楽の再生が始まるといった、オールインワン製品ならではの特殊なギミックはない。

 とはいえ、そうしたシンプルさゆえに面倒なセットアップも不要で、直感的に利用できる。またワイヤレス充電器は、充電がきちんと行われているのか、外見からは判別しにくい製品もあるが、本製品は天板右端にあるLEDの点灯状況によって、ステータスをすぐに判別可能だ。

advertisement

ワイヤレス充電対応のスマホを天板部に置くことで、ワイヤレス充電が行える。最大出力は10Wだ

横から見たところ。天板の角度は固定されていて変更できない

Googleの「Pixel 3」をワイヤレス充電中。置く時はセンター位置をそろえる必要がある

ワイヤレス充電中は天板右端のLEDが点灯するので、ステータスが一目で分かる

 ちなみにBluetoothでの接続手順は、まずGoogle Homeアプリ側でBluetoothの連携をオンにし、続いてスマホのBluetooth設定画面から、本製品の名前を選択すればよい。天板パネル前面にあるBluetoothボタンを使い、Google Homeアプリを開かずにBluetoothのペアリングモードに入ることも可能であるなど、スマホとの連携は容易だ。


Bluetoothでの接続手順だが、まずGoogle Homeアプリ側でBluetoothの連携をオンにし(左)、続いてスマホのBluetooth設定画面から、本製品の名前、例えば「ベルキン」を選択すればよい(中央)。もちろんストリーミングでの再生にも対応している(右)

天板パネル前面にあるBluetoothボタンを使い、Google Homeアプリを開かずにBluetoothのペアリングモードに入ることもできる

独自の付加価値を備えたスマートスピーカー

 以上、ざっと使ってみたが、Google Nest Audioと使い勝手はほぼ同じで、さらに今回紹介したワイヤレス充電という付加価値もある。枕元に本製品を設置し、スマホの置き場として運用するのもありだろう。

 ワイヤレス充電で1つ気をつけたいのは、トレイの横幅が実測80mmということで、横向きに置いて動画を鑑賞する用途には使えないことだ。Bluetoothにつきものの音の遅延はほとんど感じず、スマホで動画を再生しながら本製品から音声を出力する用途でも問題なく使えるが、動画鑑賞のスタンドとして使うのは難しそうだ。


「iPhone SE」をワイヤレス充電中。横向きの設置はサイズ的に難しく、動画鑑賞のスタンドとして使うのは難しい

電源コネクターは本体底面に合わせた独自形状で、他製品への流用が効かないタイプだ

 Googleのスマートスピーカーは、つい先日「Google Nest Audio」が登場し、Nestブランドに統一された。とはいっても従来と大きく違うギミックが搭載されているわけではなく、基本機能は共通なだけに、新規購入もしくは買い替えにあたって、付加価値のある本製品へと乗り換えるという選択肢も十分にありそうだ。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.