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“追いマイニングブーム”でグラフィックスカードの在庫がより厳しく古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)

テスラの巨額投資などで再びビットコインが急騰した。そのリアクションのように、アキバのPCパーツショップではグラフィックスカードの需要が急増している。

 年初から長らく、半導体不足やコンテナ料金の高騰など、さまざまな理由から数多くのパーツで供給不足や価格高騰が続いている。旧正月による生産ペースの落ち込みなども業界全体で織り込み済みだ。

1枚? 1ダースじゃなくて?――3070とGTX 1660 Superも品薄加速

 特にグラフィックスカードは、マイニングブームと新製品の供給不足で品薄が慢性化しているが、それでも今週の動きは「予想できなかった」と語るショップが多かった。各店を回りながら、先週までは比較的在庫が見られたGeForce RTX 3070搭載カードや、GTX 1660 Super/GTX 1660搭載カードの棚まで薄くなっている光景を繰り返し目にした。


TSUKUMO eX.のGeForce系ハイエンドモデルの棚

ドスパラ秋葉原本店のグラフィックスカード価格表

パソコン工房 秋葉原BUYMORE店のGeForce RTX 3000シリーズの棚

 あるショップは「RTX 3070であれGTX 1660系であれ、とにかく在庫があれば入手したいという人で朝から行列ができました。そのようなことは先週まではありませんでしたよ。お一人様1枚限定にさせてもらっていますが、帽子やサングラスを被って再来店される方は一人や二人じゃないです」と苦笑する。

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 別のショップも「『1枚』限定と書いてあるのに『1ダースじゃなくて?』と粘る人もいて思わず笑っちゃいましたよ。冗談込みなんでしょうけど、ちょっと熱気は先週まではない感じでしたよね」と振り返る。

 その熱気は、純粋なマイニング目的だけではないようだ。「転売目的の人も相当数いますが、ゲームや演算などの本来の利用目的でグラフィックスカードが欲しい人も、急いで入手されるケースにしばしば出合います。もう少し事態が落ち着いた頃に買うのが理想とはいえ、個々に今手に入れたい事情がありますからね。それに応えきれないところが心苦しいです」(別のショップ)

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