2〜4TBのM.2 PCIe 4.0 SSDが相次ぎ登場、徐々に浸透中:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
グラフィックスカードの流通状況が厳しさを増す中でも、新製品は続々と登場している。先週は大容量クラスのM.2 NVMe PCIe 4.0 SSDが複数店頭に並び、それぞれヒットを期待されていた。
サムスンから登場したのは「980 PRO」シリーズの2TBモデル「MZ-V8P2T0B/IT」だ。2020年10月に登場した1TB/500GB/250GBモデルに遅れて登場したシリーズ最大容量で、シーケンシャル読み出しは毎秒最大7000MB、同書き込みは毎秒最大5100MBとなる。価格は4万8000円前後(税込み、以下同)だ。
「980 PRO」2TBとCorsair「MP600 CORE」2TB&4TBがデビュー
入荷したTSUKUMO eX.は「(980 PROと同じく読み出し毎秒最大7000MBをうたう)Western Digitalの『WD_BLACK SN850』は初回から2TBが登場していたので、980 PROもようやくという感じですね。ブートドライブを大容量化させたり、ストレージをM.2に絞ったりする構成も増えているので、順調に売れていて驚きはない感じですね」と淡々と話していた。
また、Corsairからも PCIe 4.0接続の「MP600 CORE」シリーズが登場している。ラインアップは4TBと2TBで、価格は順に7万8000円前後と3万8000円前後だ。高速モデルや水冷モデルもそろえる「MP600」グループのエントリーシリーズで、4TBモデルの速度はシーケンシャル読み出しで毎秒最大4950MB、書き込みで毎秒最大3950MBとなる。
パソコンSHOPアークは「M.2スロットはSATAより少ないので、多少高くなってもゼロSATAでいきたいという人には大容量は魅力です。2TBを中心に売れていきそうですね」と話していた。
ただし、3カ月前の高速&大容量SSD人気の勢いは若干落ち着いてきたとの声も聞く。あるショップは「最初にコア層が飛びついてある程度満たされたのと、今はCPUやグラフィックスカード不足でPCが組みにくい側面もあるでしょうね」という。真に一般化するのは、PCパーツ全体の流通が回復した後のことかもしれない。
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