額面通りの毎秒7000MBをたたき出す「WD_BLACK SN850」が話題に:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
M.2 NVMe SSDの新モデル「WD_BLACK SN850」シリーズが、その性能の高さから話題になっている。また、DeskMiniシリーズ用のオプションパーツもショップの予想を超えるヒットを生んでいる。
先週、Western DigitalからM.2 NVMe SSDの新型「WD_BLACK SN850」シリーズが売り出された。2TB/1TB/500GBの3モデルがあり、価格は順に5万7000円弱と2万5000円前後、1万6000円前後(税込み、以下同)となる。
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4枚差しRAID 0で毎秒28GB超も記録――WD_BLACK SN850の評判
SN850はPCIe 4.0に対応しており、シーケンシャルリードは全モデルで最大毎秒7000MBとなる。シーケンシャルライトは容量順に毎秒5100MB、5300MB、4100MBだ。
PCIe 4.0対応SSDとしては、2020年10月に登場したサムスンの「980 PRO」シリーズに匹敵する存在になると期待する声が多い。TSUKUMO eX.は「980 PROは1TBと500GBが長らく品薄傾向にあります。WD_BLACK SN850も1TBが既に売り切れましたが、高速SSDの選択肢が広がるのはいいことだと思います」と話していた。
性能面でも、980 PROシリーズより速いとの評価もある。それぞれをベンチマークしているオリオスペックは「SN850は、単体で動かしてもシーケンシャルリードが額面通りに毎秒7000MBを超える値が出せるんですよね。980 PROも悪くないけど、少し上回る感じ。ただ、発熱はSN850の方があるので、そのあたりの処理をどうするかがポイントになってくるでしょうね」と解説する。
同店は、HighPointのRAIDカード「SSD7505」に1TBモデルを4枚差ししてRAID 0でも速度を計測している。980 PROでも毎秒25GB台のハイスコアを出していたが、SN850は毎秒27GB台、ベンチマークソフトによっては28GBを超えるスコアをたたき出しているという。「RAIDでも単体でも、本当に額面通りという感じの性能を発揮してくれますね」(同店)
現時点での心配事は供給面だという。「PCIe 4.0 SSDに関していえば、売れ筋は1TBに移っています。2TBも初回は売り切れましたし、今後の再入荷がどれだけ望み通りなされるのか不安はあります」(同店)とのことだ。同様の話は他店でも聞いている。
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