Ryzen搭載の超小型PC「Minisforum UM700&X400」がデビュー:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
Ryzen搭載の超小型PCや表と裏に3連のARGBファンを備えた簡易水冷キット、キロワット級のSFX-L電源にPCレスで使えるキャプチャユニットなど、先週はとがった特徴を持つパーツが複数登場している。
複数のショップで話題になっていたのは、中国BESSTAR TECHがMinisforum(ミニスフォーラム)ブランドで展開している超小型PC「UM700:UM700-8/256-W10Pro(3750H)」と「X400:X400-8/256-W10Pro(4350G)」だ。価格は6万9000円前後と7万円前後(税込み、以下同)で、ともにRyzenシリーズとWindows 10 Pro(64bit)を搭載しており、完成品PCとして出荷している。
「X400ならCPUの換装も試せるかも」――UM700&X400が好評
UM700は、APUに4コア8スレッド(2.3GHz〜4.0GHz)のモバイル向けRyzen 7 3750Hと8GBのメモリ、256GBのM.2 NVMe SSDを内蔵しており、有線LANポートを背面に2基備える。DDR4 SO-DIMMスロットとSATA接続の2.5インチベイがそれぞれ1基空いており、増設や換装が手軽にできるようになっているのも特徴だ。ボディーサイズは約128(幅)×127(奥行き)×46(高さ)mmで、ディスプレイの背面などに固定できるようVESAマウントがセットになっている。
一方のX400は、デスクトップ版のRyzen 3 PRO 4350G(4コア8スレッド、3.8GHz〜4.0GHz)と8GBのメモリ、256GBのM.2 NVMe SSDを搭載する。2基のDDR4 SO-DIMMスロットに加え、SATA接続の2.5インチベイ、M.2 2242(SATA)とM.2 2280(NVMe)が各1基とUM700を上回る拡張性を備える。有線LANをデュアルで装備してVESAマウントがセットになるのも同様で、ボディーサイズは約154(幅)×153(奥行き)×62(高さ)mmとなる。
入荷したTSUKUMO eX.は「完成体Intel NUCのAMD版と言えそうな作りで、仕様もなかなか実用的です。今のCPUシェアを考えてもニーズは高そうですね」と話していた。パソコンSHOPアークも「X400は排熱を気にしながらCPUを換装する遊びもできそう。完成体PCながら自作欲もいい感じで刺激しているので、欲しい人は結構多いと思いますよ」とヒットを予感していた。
なお、同じタイミングでRyzen 7 2700Uを搭載した「Minisforum UM270」がクラウドファンディングサービス「Makuake」で販売開始となっている。
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