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NVIDIA A100を6159基搭載 米NERSCのAIスパコン「Perlmutter」がついに稼働
NVIDIAのデータセンター向けGPUを6159基搭載するスーパーコンピューターが、ついに稼働を開始する。同GPUを搭載するスーパーコンピューターとしては現時点において最大規模のもので、構築はHewlett Packard Enterprise(旧Cray)が担当している。
米国立エネルギー研究科学計算センター(NERSC)は5月27日(米国太平洋夏時間)、NVIDIA製GPU「NVIDIA A100」を6159基搭載したスーパーコンピューター「Perlmutter(パールマッター)」のバーチャル除幕式を開催した。Perlmutterは、NVIDIA A100を利用したスーパーコンピューターとしては現時点で世界最大規模となる。
Perlmutterはノーベル物理学賞の受賞経験もある物理学者のソール・パールマッター氏にちなんで名付けられた。構築はHewlett Packard Enterprise(旧Cray)が担当している。現状のシステムでは、6159基のNVIDIA A100を使って24種類以上の天体物理学や気候科学などに関するアプリケーションを稼働する準備を進めているという。
演算能力は、FP16(半精度浮動小数点数)とFP32(単精度浮動小数点演算)の混合演算で4EFLOPS、FP64(倍精度浮動小数点数)を使ったHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)演算で120PFLOPSとなっている。
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