ニュース
今度はCore i5枯渇で閉口するショップ:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
AMDのRyzen 5000シリーズが枯渇した時期に登場し、店頭に並ぶラインアップの充実度でライバルを圧倒してきた第11世代Core iシリーズだが、Core i5の在庫不足が深刻化してきている。
グラフィックスカードや大容量HDD/SSDの在庫が回復傾向にある中で、ここ最近「売り切れ」の札が目立っているのがCPUの第11世代Core i5だ。
「もう次の世代に意識がいっちゃっているの? と思ってしまいます」
パソコン工房 秋葉原BUYMORE点は「ここ2週間くらいモノがなくなっていますね。マザーボードベンダー各社が夏の自作キャンペーンを打つタイミングで、ボリュームゾーンのCore i5が選べない。なかなか痛いですよ」とこぼす。
他店でも同様の傾向が見られ、Core i9とCore i5の多くのラインアップを切らしている風景をよく見かけた。ドスパラ秋葉原本店も「i7はあるんですが、第11世代のi5は全部“在庫確認商品”になっていますね」という。
advertisement
2万円弱から4万円弱で買えるCore i5はIntel勢でも人気が高く、痛手に感じるショップが多いようだ。ある店員さんは「Ryzen 5000の在庫がようやく5月に回復したと思ったらコレですよ。売れ筋に穴が開くのは本当に勘弁してほしいです」と嘆く。また、「Intelさん、意識がもう次の世代にいっちゃっているの? と思ってしまいますよ」というあきれ声も聞こえてきた。
第11世代Core iシリーズが登場してまだ3カ月と少しだが、確かに次世代のウワサも流れるようになっている。今後の供給状況に注目したい。
関連記事
今秋登場予定のDDR5メモリが店頭で展示!
パソコンSHOPアークでTeamGroup製DDR5メモリの先行展示が始まっている。切り欠きや基板の位置が現状のDDR4と異なり、より低電圧でクロックが大きく向上しているなど見所が多い。GeForce RTX 3070 Tiの価格がRTX 3070の最安値を下回るワケ
高騰が続くグラフィックスカードだが、下位GPUよりも安いGeForce RTX 3070 Ti搭載カードが人気を博すなど、価格のバランスが激しく動いている様子がうかがえる。最終回の気配で盛り上がるオーバークロック――ASRockのOCマザーに大きな反響
ASRockのオーバークロック(OC)向けマザー「Z590 OC Formula」が登場した。もともとOC向けとして定評のあるシリーズだけにすぐに売り切れとなるショップが相次いだが、理由はそれだけはないらしい。中古PCパーツショップのグラフィックスカードが潤沢化
「組織だった転売ヤーは、先兵隊すらあまり見かけなくなりました」と複数のショップでよく耳にするようになった。そして、中古ショップはグラフィックスカードの在庫が増えていた。今週もぎっしりなグラフィックスカードの棚で“LHR”が存在感を増す
今週末も、グラフィックスカードの棚に大きな空白を見かける可能性は低い。それでも、転売グループの“先兵隊”と思われる人たちは今もPCパーツショップを回っているようだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.