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ThinkPadがEcho Showに変身? レノボ製PCで利用可能になったAlexaアプリの「Showモード」を試してみた山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする連載。今回はWindows用Alexaアプリの「Showモード」に対応したレノボ製PCをチェックする。

 一部のレノボ製PCが、Windows用Alexaアプリの「Showモード」に対応した。Windows用のAlexaアプリは、以前からMicrosoft Storeで公開されていたが、今回はAmazonのスマートディスプレイ「Echo Show」のようなUIでさまざまな情報を表示できる「Showモード」が、一部のレノボ製PCに限り利用できるようになったのが大きな目玉だ。

 今回は、Alexaデバイスが既に導入済みのホームネットワーク環境に、本アプリをインストールしたレノボ製PCを設置し、その挙動をチェックしてみた。


レノボ製PCでMicrosoft Storeアプリ「Amazon Alexa」を起動した状態。今回はThinkPad X1 Carbon(2019)で試用している

Echo Showそっくりの「Showモード」がWindowsで使える

 まずは利用可能になるまでのプロセスを見ていこう。最初にMicrosoft Storeにアクセスし、Alexaアプリのインストールを行う。その後、Amazonのアカウントを使ってログインした後、いくつかの項目を選択すれば、設定は完了だ。特に面倒でもなく、分かりづらいこともない。

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まずはMicrosoft Storeから「Amazon Alexa」をインストールする

指示に従ってAmazonアカウントでログインする

利用にあたっていくつかの設定を行う。始めにウェイクワードをオンにする

Windowsの開始時に自動的に起動するかを設定しよう

コミュニケーションモードの可否、Showモードの可否などを設定すれば完了だ

Showモード利用時にフルスクリーン表示にしたければ、Windowsのタスクバー設定で「デスクトップモードでタスクバーを自動的に隠す」をオンにしておくとよい

 さて、このMicrosoft Storeアプリ「Amazon Alexa」は、レノボ製PCに限らず、他社のWindows PCにインストールすることもでき、単に起動しただけであれば、それらと外見はほとんど変わらない。レノボ製PCで唯一異なるのは、ホーム画面の左下に、Showモードに切り替えるためのリンクが用意されていることだ。

 他のWindows PCでは単にAlexaの機能が使えるだけなのに対して、レノボ製PCではShowモードを有効化することで、Echo Showと同じように、天気や今日の予定、ニュースなど、さまざまな情報がローテーション表示されるようになる。


ホーム画面。左下のリンクからShowモードへと切り替えられる

これはレノボ製でないWindows PC(Surface Go 2)にインストールした状態。画面左下にShowモード切り替えのリンクがないことが分かる

設定画面でShowモードのオン/オフを切り替えられる。このタブは現状、レノボ製PCにインストールした場合のみ表示され、前述のSurface Go 2では表示されない

ニュースなど、さまざまなコンテンツがローテーション表示されるようになる。画面だけ見ればEcho Showそっくりだ。ちなみに、背景を変更する機能はない

ホームコンテンツとして表示する内容は選択できる。これらの設定はEcho Showと同じだ

 Showモードの利点は、有効になっている間はPCがスリープモードに切り替わらないことだ。単にAlexaアプリを立ち上げただけだと、未操作がしばらく続くとPCが自動的にスリープモードに入ってしまい、呼びかけても反応しなくなるが、このShowモードではそうした問題はない。ただし、ACアダプターに接続していない場合もお構いなしに動作するので、バッテリー切れにはくれぐれも気をつけたい。

 Showモードを使わない場合でも、Alexaの機能自体は普通に使える。音声で呼びかける以外にマウスで操作することもできるので、手持ちのAlexaデバイスが何らかの事情で利用できない場合、Windows上からマウスを使って照明などのスマートホームデバイスを操作することも可能だ。定型アクションが使えないのが唯一残念なところではある。


Showモードに切り替えなくても、Alexaの機能自体は利用可能だ。スマートホームデバイスをマウスで操作することもできる

音楽の再生にも対応している

他の端末とやりとりをするコミュニケーション機能も使える。カメラの映像を見ることも可能だ

タスクリストなど一般的なAlexaの機能も利用できる

 続いて、実際に試して気になったところをチェックしよう。

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