イケアのオフィスに見るニューノーマル時代における新ワークスペースのあり方(1/3 ページ)
イケア・ジャパンが、テレワーカーを対象にした「オフィスでの働き方について」のアンケート結果を発表した。それに関連し、同社のオフィスもリニューアルを果たしたという。新オフィスに足を運んだ。
ようやく緊急事態宣言も明け、飲食店も通常の営業に戻るなど、徐々にコロナ禍以前の生活に戻りつつあるが、ソーシャルディスタンスを取って三密を避けることなど、従来とは違う様式での生活に変化しているのが現状だ。
それは普段の生活だけでなくオフィスも同様で、固定席を設けるのではなく、フリーアドレス制にして、従業員の数よりも少なくデスクを配置するなど、在宅ワークとのハイブリッドで仕事をする形も多くの企業で進められている。
スウェーデンのホームファニッシングカンパニー「イケア」の日本法人イケア・ジャパンも、コロナ禍に合わせて千葉県南船橋にあるオフィスを改装した。今回はそのオフィスを見ることができたので、紹介していきたい。
テレワークで浮き彫りになったコミュニケーション不足
同社は10月5日~10月7日に、全国の会社員600人に「オフィスでの働き方について」Webアンケート調査を実施したところ、テレワークのメリットを感じると答えた人が89.8%いたという。
しかし、デメリットを感じる人も84.5%と高く、メリットとデメリットを合わせて感じているのが現状のようだ。メリットについては通勤や移動にかかる時間が削減されると答えている他(64.8%)、デメリットについては仕事のオン/オフの切り替えがしづらい(34.7%)という回答だった。
コロナ収束後に出社をしたいか尋ねたところ、出社したいと答えた人が全体の78.2%に上った。理由は同僚とコミュニケーションを取りたい、雑談などで出社したいというものだったという。
筆者は1年ほど前、コロナ禍の最中にとある企業を取材したこともあるのだが、その企業はテレワークでは十分なコミュニケーションが取れない、ということで全員出社に決めたという話をしていた。出社させるのか、させないのかは企業としては頭の痛い問題だと思う。
中でも、コミュニケーションスペースが欲しいと答えていた割合は66.3%で、カジュアルな交流を求めている人が26.7%、リラックスしてコミュニケーションが取れるオシャレなスペースが欲しいという人が26.2%という結果になった。仕事だけでなく、息抜きも含めてリラックスしつつ仕事をしたいという人も多いのだろう。
続いて、イケア・ジャパンの新オフィスを見ていこう。
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