イケアのオフィスに見るニューノーマル時代における新ワークスペースのあり方(2/3 ページ)
イケア・ジャパンが、テレワーカーを対象にした「オフィスでの働き方について」のアンケート結果を発表した。それに関連し、同社のオフィスもリニューアルを果たしたという。新オフィスに足を運んだ。
目的別に分けられているオフィスにリニューアル
ではイケア・ジャパンのオフィスに話を戻そう。上述したような取り組みを進める一方で、同社のオフィスはどのように変わったのだろうか。
今回のリニューアルにあたり、社内でも同様のアンケートを行ったところ、やはり従業員同士のコミュニケーションを図り、円滑に行えるようにしたいという要望が多かったという。それを受け、社内スペースは以下の7種類に分けて作られた。
- #Co-work コワーカーと会話をしたり、同じ空間を共有したりするスペース
- #Focus 仕事などの作業に集中したいときに利用できる静かな空間
- #Online オンラインやチームミーティング用のスクリーンで仕切られた独立空間
- #Chat 少人数でのミーティングスペース
- #Collaboration 大人数でのミーティングスペース
- #Recharge 飲食/休憩スペース
- #Inspiration イケアのビジネスを紹介する、イケアの歴史や商品群のスペース
オフィスは基本的にはフリーアドレス制だ。Co-workスペースでは好きな場所で仕事をすることができる。こちらのスペースだが、Microsoft Teamsなどのツールを立ち上げて使うことも多いので、2つのディスプレイを配置するようになったとのことで、各所にデュアルディスプレイ環境が整えられている。
イケア・ジャパンのオフィスでユニークだと思ったのが、Focusスペースだ。同社製のパーティションとカーテンで仕切られており、静かに仕事に集中できる。このスペースは自宅にもオフィスにも欲しいと思う人も多いのではないだろうか。音漏れを防ぐ、パーティション「EILIF」を採用し、机は自動昇降するので、立って使うのも自在だ。
オンラインやチームミーティング用のOnlineスペースも、Focusスペースと同様にパーティションで区切られている。オンラインミーティングだと背景を気にしてしまうところだが、パーティションがあるので問題なく行える。
Chatスペースは少人数用だ。ゆったりとしたソファが用意されており、2人程度で打ち合わせるのにはピッタリである。コロナ前はもう少し人が集まるように作られていたのを、ソーシャルディスタンスを取るとともに、2人程度のスペースに変えたという。
一方のCollaborationスペースは大人数用だ。同社で働くのは百数十人いるとのことだが、以前はみんなが集まれるようにしていたところ、こちらもスペースを狭める形になった。
Inspirationスペースは受付の横に設置されており、簡単な打ち合わせならここでも可能だ。
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