Microsoft、良好な反応を得てWindows 11の提供範囲を当初の予定よりも早く拡大
11月16日(現地時間)、米MicrosoftはWindows 11の提供範囲を当初の予定よりも早く拡大することを明らかにした。
2021年11月16日(現地時間)、米MicrosoftはWindows 11の提供範囲を当初の予定よりも早く拡大することを明らかにした。
同社は、独自の機械学習モデルを活用してフィードバックを監視しながらWindows 11のロールアウトを行っているが、ハードウェア要件を満たしたPCのうち、一部を対象にしたWindows 10からWindows 11へのアップグレード処理が順調で、ユーザーからのフィードバックも良好であることから、提供範囲の拡大を決めた。
今後もユーザーのWindows 11へのアップデートがスムーズに進むように、機械学習の訓練を続けるとしている。
MicrosoftはWindows 10からWindows 11へのアップグレードを開始したと発表しているが、全てのWindows 10 PCを対象にすぐにアップグレードプログラムの提供を始めたわけではない。アップグレードプログラムが全てのWindows 10 PCに行き渡るまで、いくつかのフェーズ(段階)に分けて、順番に提供している。
Microsoftは、Windows 10のPCをWindows 11にアップデートする際にWindows Updateを利用することを推奨している。PCがWindows 11のハードウェア要件を満たしており、Microsoft側の準備ができたらWindows Updateに「Windows 11へのアップグレードの準備ができました」というメッセージと「ダウンロードしてインストール」ボタンが現れる。
自身のPCがWindows 11のハードウェア要件を満たしているかどうかを調べるには、「PC正常性チェック」ツールをダウンロードして実行すれば良い。
Windows 10からWindows 11にアップグレードするには、PCにインストール済みのWindows 10が「バージョン2004以降」であり、2021年9月14日以降のサービスアップデートがインストールされている必要がある。
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