Microsoft、Teamsで通話時のエンドツーエンド暗号化機能を一般公開
米Microsoftは12月14日(現地時間)、Web会議アプリケーション「Microsoft Teams」で1対1での通話をしている間、通信内容をエンドツーエンドで暗号化(E2EE)する機能を一般公開した。Windows向けとMac向けのそれぞれ最新版で利用できる。
Microsoftは12月14日(現地時間)、Web会議アプリケーション「Microsoft Teams」で1対1の通話をしている間、通信内容をエンドツーエンドで暗号化する機能を一般公開した。Windows向けとMac向けの最新版で利用できる。アップデートをダウンロードした後、所属組織のIT管理者が機能を使えるように設定し、ユーザーも自身のクライアントソフトで設定することで使用できる。
エンドツーエンドの暗号化を有効にすると、通信内容を経路の途中の誰かに解読されることがなくなる。同社は「Microsoftでさえも解読できない」としている。欧米では、航空宇宙産業や製造業、通信業などの業界で、Teamsのエンドツーエンド暗号化機能を利用し始めているという。
1対1通話でエンドツーエンドの暗号化を有効にすると、ウィンドウ左上に盾と錠前を重ねたアイコンが現れる。そしてこのアイコンにマウスのポインタを合わせると、20ケタのセキュリティコードが表示される。このセキュリティコードはエンドツーエンド暗号化で通話している2人に共通のものが表示される。通話を始める前に、このセキュリティコードをお互い確認することで、エンドツーエンドの暗号化が確かに有効であるかを確認できる。
ただし、エンドツーエンドで通信を暗号化している間は利用できない機能がある。具体的には録音、字幕と文字起こし、通話転送、コールパーク(他の端末から通話を再開できる保留)、コンパニオンの呼び出しと他機器への転送、参加者を追加してグループコールとすることなどが不可能になる。
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