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NECがビジネス向けPCのラインアップをアップデート 16:10画面のモバイルPCなど新モデルを投入(1/2 ページ)

NECが、ビジネス向けPCのラインアップを更新した。プリインストールOSとしてWindows 11 Proや同OSのダウングレード権を行使したWindows 10 Pro(64bit版)を選択できるようになったことがメインだが、新製品として3モデルも投入する。

 NECは2月3日、ビジネス向けノートPC「VersaPro」とビジネス向けデスクトップPC「Mate」の新しいラインアップを発表した。VersaProでは新製品を3モデル投入する他、既存モデルには「Windows 11 Pro」や、同OSのダウングレード権を行使した「Windows 10 Pro(64bit版)」をプリインストールする構成を追加する。受注は同日から開始し、出荷開始(発売)日は製品によって異なる。

 この記事では、新ラインアップのうち、新製品として加わる3モデルのノートPCを紹介する。


新ラインアップの概要。この図において「新筐体」となっているモデルが新製品となる

新モデルは、テレワークとオフィスワークを融合した「ハイブリッドワーク」を意識したソリューションの一環として提供される

VersaPro UltraLite タイプVG(VG-B)(2月18日出荷開始予定)

 「VersaPro UltraLite タイプVG(VG-B)」は、2021年モデル(VG-9)からボディーを一新し、同タイプでは初めてアスペクト比16:10のディスプレイを採用している。基本設計は、2月1日に発表された「LAVIE NEXTREME Carbon」と共通化されている。NECの直販サイト「NEC得選街」における通常販売価格は20万7130円(税込み、以下同)からとなる。

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VersaPro UltraLite タイプVG(VG-B)

 CPUは第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)で、Core i5-1155G7(2.5GHz~4.5GHz、4コア8スレッド)またはCore i7-1195G7(2.9GHz~5GHz、4コア8スレッド)を選択できる。メインメモリはLPDDR4x規格で、容量はCore i5構成が8GBまたは16GBを、Core i7構成が16GBを備える。ストレージはPCI Express接続のSSDで、容量は128GB、256GB、512GBから選択できる(128GB以外は自己暗号化対応)。OSは以下のいずれかから選べる。

  • Windows 11 Pro
  • Windows 10 Pro(Windows 11 Proのダウングレード権を行使)
  • Windows 10 Pro
  • Windows 10 IoT Enterprise 2021 LTSC(Core i5モデルのみ)

 ディスプレイはWUXGA(1920×1200ピクセル)の14型IPS液晶となる。Webカメラは「なし」か「フルHDカメラ(顔認証対応、プライバシーシャッター付き)」を選択できる。指紋センサーは「非搭載」か「搭載(電源ボタンと一体化)」を選択可能だ(モバイル通信対応構成は搭載必須)。


ディスプレイはアスペクト比16:10の14型液晶となった。縦方向の情報量が増えたことで特に表計算ソフトの利用時やWebブラウズ時の快適さが向上している。超狭額縁設計とすることで、ボディーサイズを2021年モデルからほぼ据え置いていることも魅力だ

 各種ポート類は、左側面にUSB 3.1 Type-C端子×2とmicroSDメモリーカードスロットを、右側面にイヤフォン/マイクコンボ端子、USB 3.1 Type-A端子(常時給電対応)とHDMI出力端子を備える。USB 3.1 Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応している。

 ワイヤレス通信はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.1を利用できる。加えて、オプションでモバイル通信機能(ワイヤレスWAN)を追加できる。Core i5構成の場合はLTE(4G)/W-CDMA(3G)通信に、Core i7構成の場合は5G NR(Sub-6)/LTE/W-CDMA通信に対応するモジュールを搭載可能で、いずれもnanoSIMカードとeSIMに対応している。nanoSIMとeSIMによる「デュアルSIM」運用にも対応しており、片方に公衆回線の、もう片方にローカル5GまたはプライベートLTEのSIMを搭載するといった“使い分け”も容易だ(通信できるのはどちらか片方のみ)。


オプションのWebカメラは、フルHD撮影と顔認証に対応している。カメラシャッターも備えている。各種ポート類も比較的充実している

オプションでモバイル通信を搭載できる。nanoSIMカードとeSIMの両方に対応しており、SIMを切り替えることで公衆回線とローカル回線の切り替えも可能だ(5G対応モジュールはCore i7構成で搭載可能)

 内蔵バッテリーは「Lバッテリー」と「LLバッテリー」から選択できる。軽量重視の場合は前者、連続稼働時間重視なら後者を選べばよい。満充電からの最大連続稼働時間(JEITAバッテリ動作時間測定法 Ver.2.0)は、Lバッテリー搭載時が約15時間、LLバッテリー搭載時が約24時間となる。

 ボディーサイズは約313(幅)×218(奥行き)×17.5(厚さ)mmで、重量はLバッテリー搭載構成が約822g、LLバッテリー搭載構成が約875gとなる。

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