連載

究極のスリムさ? アスペクト比35:10! 縦横どちら向きにも設置できる14型の細長ディスプレイを試すモバイルディスプレイの道(2/4 ページ)

アイティプロテックの「14.0型バータイプ液晶モニター Screen Plus」(LCD14HCR-IPSW)は、独特の解像度を備え、さまざまな利用方法が提案できる極めてユニークな製品だ。実機を細かく見ていこう。

さまざまな映像入力に対応し付属品も充実

 デバイスとの接続方法は、一般的なHDMIとUSB Type-Cに加えて、アナログRGB接続にも対応している。といっても本体側にD-Sub 15ピンが搭載されているわけではなく、microB端子の形状をしたアナログRGBに変換するケーブルが付属しており、これを使う仕組みだ。

 重量は約370gと14型としては軽量だが、本製品に限ってはサイズだけで他製品と比較できるものではないだろう。ちなみに付属品は、2種類のスタンド、3種類のケーブルに加えて、USB電源アダプターも付属するなど、かなり充実している。


付属品一式。スタンド類に加えてケーブルが3種類、さらにUSB電源アダプターも付属する

アナログRGB接続にも対応する。microBに変換して本体に接続する

側面のポート。USB Type-Cは給電専用を含む2基を備える。3.5mmのイヤフォンジャックも用意する

反対側にはOSDメニュー操作用のボタンがある

本体のみの重量は366gだ(クイックスタンドを貼り付けた状態の実測値)

デスクトップ用スタンド込みでも実測580gとかなり軽量だ

スリムながら3840×1100ピクセルの高解像度表示に対応

 では実際に使ってみよう。本製品はボディー背面に箱型の膨らみがあり、その左側面にOSDメニュー操作用のボタン、右側面にポート類がまとまっている。一般的なモバイルディスプレイとは左右逆になっているため、ケーブルは正面から見ると右側に伸びる。

advertisement

 ポートはHDMI、USB Type-C、microBの3種類で、microBは前述のようにアナログRGB接続で使用する。この場合、電源はUSB Type-Cで供給することになる。HDMI接続時も同様で、つまりどの接続方法であっても、基本的にUSB Type-Cケーブルはつないだままの状態になる。


ポート類は本体側面ではなく、背面中央のブロックの側面にある

14型のノートPCと並べたところ。SNSのタイムライン表示などに最適だが、かなり大きいことが分かる

デスクトップ用スタンドは幅がかなり広く、ノートPCの隣に設置してもぴったり寄せられない

ベゼル幅は実測で上5.5mm、左右6.5mmとスリムだ。画面との間には段差がある

 メニューについては、一般的なモバイルディスプレイと比べても項目数は多く充実している。ただしOSDメニューの項目が横方向に並んでいるのに対し、ボタン自体は縦向きに並んでいるので、直感的な操作が難しい。ボタン数が少ないこともあり、深い階層の項目を呼び出すのはかなり面倒だ。改善の余地ありと言っていいだろう。

 一方、音量と画面の明るさについては、上下移動の三角ボタンを押すことで直接操作できるショートカットが用意されている。このあたりの操作性はしっかり押さえている印象だ。


OSDメニュー操作用のボタン。こちらも背面中央のブロック側面にある

OSDメニューは上段が大分類、下段が小分類というレイアウト。項目の左右移動に使うボタンが上下に並んでいるため操作はやや戸惑う

上ボタンは明るさ調整のショートカットが割り当てられている

下ボタンは音量調整のショートカットが割り当てられている

 続いて、本製品ならではのユニークな機能を見ていく。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.