レビュー

第12世代Core i9プロセッサ搭載の「Intel NUC 12 Extreme」はどこが進化したのか(前編)(2/3 ページ)

Intelの超小型PC「NUC」(Next Unit of Computing)の第12世代Coreプロセッサ搭載モデルが、Dragon Canyonの開発コード名で知られる「Intel NUC 12 Extreme」だ。今回はその評価機をチェックした。

内部へのアクセスは容易だがケーブル類の扱いに注意

 ボディーは左右と上部が細かいメッシュ状になっており、両側面から給気して天面に用意された9cm角の冷却ファン×3で排気される。

 前面下部にはUSB 3.2 Gen2 Type-CとUSB 3.2 Gen2 Type-Aの各端子が1基ずつ、SDメモリーカードリーダー、3.5mmのヘッドホン/マイクコンボジャックが並び、背面にThunderbolt 4×2、HDMI 2.0b出力×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×6、10Gigabit Ethernetと2.5Gigabit Ethernetの各端子と、ケンジントンロックが用意される。

 最大3台の外部ディスプレイ出力をサポートし、無線LANのアンテナはケース天面部分にある。

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前面。ボディー全体でハニカム状のデザインが施されている

背面のインタフェースはCompute Elementにまとまって配置されている。評価機には、ASUS JAPANのグラフィックスカード「DUAL-RTX3060-O12G」が装着済みだった

左側面からはグラフィックスカードの冷却ファンが見える

 内部へのアクセスは、4本のネジを回して背面のカバーを取り除き、左右のカバーをスライドして外して上部の冷却ファンを跳ね上げることで行う。拡張カードはカバーガードのネジを回し、固定されているネジを外すことで取り出せるようになる。

 メモリやストレージを取り付けるだけなら、多少手狭ではあるがCompute Elementを装着したままで作業は行える。ただし、Compute Elementを取り外すには電源ユニット(650W)との間にあるさまざまなケーブルの着脱が必須なので、気をつけよう。


左側面のカバーを外した状態。グラフィックスカードが見える

右側面のカバーを空けると電源ユニットにある9cm角の冷却ファンと中央に2280のM.2スロットが現れる

こちらのM.2スロットはPCH接続で、対応サイズは2280のみとなる(PCIe 4.0 x4/SATA3両対応)

両側面のカバーを外すと、上部カバーが跳ね上げられるようになる(ネジ止め不要)

従来モデルでは、底面のカバーを開けるとM.2スロットにアクセスできたが、本製品では省かれているので何もない

 評価機には、あらかじめGeForce RTX 3060搭載のASUS JAPAN「DUAL-RTX3060-O12G」のグラフィックスカードが装着済みだった。グラフィックスメモリは12GBで、HDMI 2.1×1とDisplayPort 1.4a×3の出力端子を備える。


カード長が約20cmと短いASUS JAPANのグラフィックスカード「DUAL-RTX3060-O12G」が装着されていた。GPUの温度が50度以下になるとファンがストップする

電源端子は8ピン×1で、推奨電源は650Wだ

グラフィックスカードを取り外すと、Compute Elementからの吸気用ガードが見えるようになる

吸気用ガードを外したところ。ドクロマークの横にファンがある

電源ユニットは650Wで、評価機にはFSP製のSFX電源「FSP650-57SAB-A」が採用されていた。ケーブルは着脱式だ

用意されていた補助電源

無線LANのアンテナ2本はケース上部の前後に用意される

 次に、Compute Elementの内部をチェックする。

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