Intelが長さ約30cmまでのグラフィックスカードを装着できる新型NUC「NUC 11 Extreme Kit」を発表
7月29日(現地時間)、Intelが超小型PCのNUC(Next Unit of Computing)新モデル「NUC 11 Extreme Kit」を発表した。出荷は2021年第3四半期の予定だ。
Intelが7月29日(現地時間)、第11世代Coreプロセッサを備えた超小型ベアボーンの「NUC 11 Extreme Kit」(開発コード名:Beast Canyon)を発表した。いずれもメモリ/ストレージ/OSレスのモデルで、出荷は2021年第3四半期の予定だ。価格はCore i9搭載モデル「NUC11BTMi9」が1350ドル、Core i7搭載モデル「NUC11BTMi7」が1150ドルとなっている。
長さ約30cmまでのグラフィックスカードを装着可能なNUC
NUC 11 Extreme Kitの特徴は、CPU内蔵のIntel UHD Graphicsに加え、PCI Express x16(Gen4)とPCI Express x4スロットが1基ずつ用意され、最長約30cm(12インチ)で2スロット分のグラフィックスカードを別途装着できることだ。その分、ボディーサイズは約120(幅)×357(奥行き)×189(高さ)mmで容積約8.1Lと大きくなっている。
これまでの「Intel NUC 9 Pro Kit」などと同様に、CPUを備えたカード型モジュールユニット「Compute Element」が提供され、メモリとストレージを装着し、シャシー内のベースボードに差し込むことで動作する。
CPUはいずれも8コア16スレッドで、Core i9-11900KB(3.3GHz〜5GHz)またはCore i7-11700B(3.3GHz〜4.9GHz)、メモリは最大64GB(デュアルチャンネル、DDR4-3200 SO-DIMM)、ストレージはM.2スロットが4基用意される。
電源は650W(80PLUS GOLD)で、2基のThunderbolt 4とHDMI 2.0b、2.5GbE対応の有線LAN、8基のUSB 3.1 Gen2 Type-A、3.5mmヘッドセット、SDXCカードスロット(UHS-II対応)の各インタフェースを備える。無線機能はWi-Fi 6EとBluetooth 5.2をサポートする。対応OSはWindows 10とLinuxだ。
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