レビュー

自在に光り輝く天板を備えたゲーミングノートPC「ROG Zephyrus G14 GA402RK」の高い質感に驚く(2/4 ページ)

カスタマイズ可能な光る天板「AniMe Matrix」を備えた「ROG Zephyrus G14」シリーズの2022年モデルが登場した。発売を前に、AMDの最新CPUとGPUを備えた最上位モデルを試してみた。

AMD製CPUを中心に先進のハードウェアスペックを採用

 本機のCPUには、AMDのRyzen 9 6900HS(8コア16スレッド)を搭載する。2022年1月に発表されたばかりの最新モデルで、Zen 3+アーキテクチャーを採用した最新世代のノートPC向けRyzenシリーズの中でも上位クラスの性能をもつパワフルなCPUだ。

 外部GPUとしては、こちらも2022年に1月に発表されたばかりの「AMD Radeon RX 6800S」を搭載する。AMD Radeon RX 6000Sシリーズは、厚さ20mm未満/重量2kg未満のスリムノートPCに載せることを想定して電力効率が最適化されている。まさに本機のような製品での採用をターゲットに開発されたGPUだが、本機にはその中でも32基の演算ユニットを内蔵する最上位モデルを備えている。

 現行のゲームタイトルのほとんどをフルHD(1920×1080ピクセル)、もしくはワンランク上の1440p(2560×1440ピクセル)の解像度でストレスなくプレイできるだけの性能を持つ。

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 メモリも最新のDDR5-4800を採用し、容量も32GB(16GB×2)と余裕がある。ストレージはPCI Express 4.0 x4対応のNVMe SSDを1TB装備するなど、最新製品ならではの先進的なスペックを誇る。


本機が採用するRyzen 9 6900HSは、最新のノートPC向けRyzen 6000シリーズの中では上位から4番目、35Wモデルの中では2番目のグレードに位置するハイエンドCPUだ。8コア16スレッドで、3.3GHz~4.9GHzで動作する

外部GPUとして、8GBのグラフィックスメモリを備えたAMD Radeon RX 6800Sを搭載する。Radeon RX 6000Mシリーズに比べて電力効率の最適化が図られたRadeon RX 600Sシリーズの最上位モデルだ

ストレージはPCI Express 4.0 x4対応のNVMe SSDを1TB搭載する。評価機には、Micron 2450が採用されていた

CrystalDiskMark(ひよひよ氏・作)の実行結果。ほぼ公称値通りのスコアが出ている。PCI Express 4.0 x4対応SSDとしては地味だが、それでも十分に高速だ

ジャンルを問わず高い満足感を得られる高品質な14型ディスプレイ

 「ROG NEBULAディスプレイ」と呼ばれる高性能かつ高品質な画面を搭載するのも、本機の大きな特徴だ。画面サイズは14型でアスペクト比は16:10、最大解像度は2560×1600ピクセルに対応する。16:9の2560×1440ピクセルよりも縦に長く、Webページなどの情報をより多く表示でき、A4基準のビジネス文書も相対的に大きなサイズで見ることができる。

 また、リフレッシュレートは120Hz、応答速度も3msと短時間で滑らかで残像感のないゲームプレイが可能だ。色域はDCI-P3 100%相当でカラーマネジメント大手のPantone認定済みと、クリエイティブの制作用途でも活用できる色再現性を備える。輝度は最大500ニトと明るく、Dolby Vision HDRもサポートしており、HDRコンテンツを高レベルのクオリティーで楽しめる表示性能だ。

 GPUのフレームレートと、ディスプレイのリフレッシュレートを同期させることで描画のカク付きや乱れを防ぐ同期技術をサポートし、最高のゲーム体験ができることを示す「AMD FreeSync Premium」にも対応している。


2560×1600ピクセルに対応する14型の液晶ディスプレイを採用。「ROG NEBULAディスプレイ」と呼ばれるハイスペック仕様で、輝度は500ニト、リフレッシュレートは120Hz、3ms以下の高速応答、DCI-P3相当の高色域、Dolby Vision HDR対応と、ジャンルを問わず高いレベルで対応できる万能な表示性能を備える

エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」による計測結果。輝度は498ニトと、ほぼ公称値通りだった

エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」で作成したICCプロファイルを、Phonon氏制作の色度図作成ツール「Color AC」で表示。DCI-P3の色域と比べた。実線で示した本機は、DCI-P3の色域をも大きく上回る

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