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Echo Showとも組み合わせ可能! スマートドアベル「Ring Video Doorbell 4」を活用してみた山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/4 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。Amazonのドアベルを使ってみた。

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 スマホと連携するドアベル「Ring Video Doorbell 4」は、訪問者がボタンを押したときだけでなく、被写体の動きを検知して通知するネットワークカメラとしての機能を備える他、Amazonのスマートディスプレイ「Echo Show」シリーズとも連携が可能だ。レビューの後編となる今回は、これらさまざまな活用方法をチェックする。


「Ring Video Doorbell 4」(左)は、Amazonのスマートディスプレイ「Echo Show」シリーズ(右)でドアベルの映像を見たり、モーション検知を受信したりすることができる

ドアベル機能は有用だがいくつかの設定変更が必須

 スマホから映像を確認できるドアベル「Ring Video Doorbell 4」を導入してみた前回のレビューでは、設置までのプロセスを紹介した。使えるようになったところで、具体的に何ができるかを見ていこう。

 まずはドアベル機能だ。本体下部にあるドアベルが押されると、(初期設定では)けたたましいチャイム音が鳴り、同時にスマホに通知が飛んでくる。この通知をタップすると、ドアベル上部のカメラの映像が見られる仕組みだ。映像は1080pで、クオリティー的には文句なしで、外出先での確認にも対応している。

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 Ringアプリの通知をスマホで受信してから15秒以内は、通知をタップして表示されるのはライブ映像、それ以降はモーション録画の映像に切り替わる。個人的には、通知を押して表示されるのは全てライブ映像で、必要に応じてモーション録画に切り替えられた方が自然なように思えるが、この挙動についてはカスタマイズはできないようだ。

 また利用にあたっては、設定画面にある「Pre-Roll」をオンにしておきたい。これを使えば、4秒前からの映像を重ねて表示することが可能になる。初期状態ではオフになっているが、便利な機能なので、これをオンにした状態でバッテリーの減り具合を見極めて、充電ペースなどの運用計画を立てるべきだ。


本体下部中央にあるボタンを押すと呼び出し音が鳴る。カメラの視野角は水平160度、垂直84度だ

呼び出し音と連動してボタンが青色に発光する。円がぐるぐる回るエフェクトは、Alexaをほうふつとさせるが直接関係はない

ドアベルのボタンが押されるとスマホに通知が届く(左)。タップするとボタンが押された時の録画映像が表示される。右横の「ライブ」をタップすると、リアルタイムの映像が表示される(中央)、ライブ映像を表示中。画面中央のマイクボタンおよびスピーカーボタンを使って相手と会話できる(右)

「デバイスの設定」→「ビデオの設定」で、「ライブ映像」や「カメラプレビューをタップしてライブ映像を表示」などの設定を行う(左)。その直下にある「Pre-Roll」をオンにすると、4秒前からの映像が重ねて表示されるようになる(中央)。バッテリー駆動時間にまつわるオプションは細かく変更できる(右)

 ちなみに、この録画映像からライブ映像への切り替えは、最大で10秒ほどかかるのが困りものだ。いったんつながってしまえば、カメラ越しのユーザーの姿はほぼリアルタイムで見られるし、マイクボタンをタップして相手との会話もほぼタイムラグなしで行えるのだが、2秒ほどですぐ表示される場合もあれば、10秒程度待たされる場合もあったりと、かなり気まぐれだ。このライブ映像の立ち上がりの遅さが、現状の大きな課題の1つと言える。


ライブ映像に切り替え中。通常時は2秒ほどでスムーズに切り替わるのだが、ドアベルを押された直後は特に反応が悪い(左)。ドアベルが自動応答する「クイック応答」機能は今のところ英語のみの対応だ(中央)。アクティビティーはタイプごとに履歴を表示できる(右)
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