初めてのAmazon製タブレット体験! 新型「Fire 7」を試して感じたこと(2/3 ページ)
高コスパなAmazon製タブレットシリーズの中で、最も安価な「Fire 7」がフルモデルチェンジを果たした。これまでFire タブレットシリーズに触れたことがない筆者に、新型Fire 7はどのように映ったのだろうか。
では、動画はどうでしょうか。7型といえども、スマホと比べると画面は十分に大きいので精細感は相変わらずですが、パッと見たときの迫力はあります。内蔵ストレージも16GBと最小限ですが、最大1TBまで対応のmicroSDメモリーカードスロットが用意されているので、いざとなればストック型のデジタルコンテンツを楽しむことはできます。
しかし、動画となるとオーディオの質も重要です。Fire 7は横にしたときに本体上部にモノラルスピーカーがあるだけで、音質は私が普段使っているiPhone 13 Proと比べるとお世辞にもいいとは言えません。
レスポンスもあまり良くなく、Prime Videoでじっくりと映画作品を見るのであれば私はスマホを選びます。ただ、Fire 7には3.5mmのイヤフォンジャックがあるので、手持ちのイヤフォンやヘッドフォン(またはBluetooth接続のイヤフォンやヘッドフォン)があれば問題ないでしょう。また、ニュースやラジオを流すといった用途であればFire 7でも十分にこなせます。
同じ理由で、イヤフォンを接続すればPrime Musicなどで音楽を十分楽しむことができます。特に、スマホ版だとシャッフル再生しかできないSpotify Freeはタブレット版であれば曲の選択ができるため、とても相性が良いと思います。
スマホ以上の価値を見いだせるか
Fireタブレットは公式にはGoogle Playに対応しておらず、アプリストアはあまり充実していません。Chromeもないのでインターネットブラウジングをする際はAmazon純正のSilkブラウザを利用します。
Chromeに保存されているブックマークやパスワードが利用できない上に、ハードウェアのスペック不足が原因でリッチなコンテンツを見ようとするとレスポンスが悪くなります。検索バーをタップしてからソフトウェアキーボードが表示されるのに、約0.7秒のラグがあるのもストレスで、旧モデルからメモリが2倍の2GBになったといえども、Webページをサクサクと見るということもできません。
表示領域が10型ほどあって情報量が多ければまだ意味はあるのですが、7型ですと表示される情報はスマホとあまり変わりません。わざわざスマホからFire 7に切り替えてブラウジングする意味はないと思います。
一方で、Fire 7は横にしたときにインカメラが上部中央に来る設計となっているため、ビデオ通話をするときに自然な画角となるのが売りです。
とはいえ、カメラは2Mピクセルで画質はスマホに劣ります。ビデオ通話アプリは「Zoom」(ZOOM Cloud Meetings)「Skype」「Microsoft Teams」「Webex Meeting」「Messenger」は利用できますが、「LINE」はアプリがないため利用できません。
スマートディスプレイ風に使いたくても、Fire 7は上位モデルにある「Showモード」には非対応で、スマートディスプレイの「Echo Show」シリーズのように常時時計や天気を表示することはできません。
逆に音声エージェントの「Amazon Alexa」は使えるし、「Amazon Photos」のスライドショー機能は利用可能です。スタンドさえあれば簡易フォトフレーム的な使い方はできるでしょう。
関連記事
「Fire 7(第12世代)」はマンガ向き? 6980円で買える小型タブレットを検証
Amazonが「Fire 7」の新モデルが登場した。先代と比べると1000円値上げしているものの、税込みでも7000円を切る価格はタブレット端末としては手頃である。マンガを読む上で便利かどうか、電子ペーパー(E Ink)を搭載するKindle Paperwhiteと比較してみよう。Amazon、7型タブレット「Fire 7」新モデル パフォーマンスとバッテリー駆動時間を向上 税込み6980円
Amazonは、同社製7型タブレット端末「Fire 7」の新モデルを発表した。「Fire HD 10エッセンシャルセット」でビデオ会議を試す
コスパ良好のAmazon製タブレットの新型「Fire HD 10」に、Bluetooth接続キーボードとMicrosoft 365 Personalが付属した「エッセンシャルセット」が登場した。早速、ビデオ会議で活用してみた。フルモデルチェンジしたAmazonの格安タブレット「Fire HD 8 Plus」は買いか?
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、生まれ変わったAmazonの格安タブレット「Fire HD 8 Plus」をチェックした。大人がAmazonのFire HDやKindle「キッズモデル」を買う理由
Amazonのタブレット「Fire HD」シリーズと電子書籍端末「Kindle」に、キッズモデルが相次いで登場した。子供だけでなく、大人にも人気の秘密を探ってみた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.