最大120Gbpsの非対称通信も可能な「次世代Thunderbolt」 Intelが概要を発表:“全部入り”のUSB4 Version 2.0
Intelが「次世代Thunderbolt」の概要を発表した。同社も規格策定に深く関わった「USB4 Version 2.0」をオプション規格を含めて完全に準拠したインタフェースとなるようだが、詳細は改めて発表される。【更新】
Intelは10月19日(米国太平洋夏時間)、Thunderbolt 4の後継となる接続インタフェース規格「次世代Thunderbolt」の概要を発表した。現時点ではプロトタイプ実装となっており、具体的な仕様や搭載製品については後日改めて発表される予定だ。
【更新:13時5分】一部表記を改めました
次世代Thunderboltの概要
次世代Thunderboltは、10月18日(同)にUSB Implementers Forum(USB-IF)が仕様書を公開した「USB4 Version 2.0」に準拠している。USB4(USB4 Version 1.0)に対するThunderbolt 4と同様に、次世代Thunderboltはオプション仕様を含めてUSB4 Version 2.0に準拠していることが特徴だ。Intelによる認証プログラムも提供することで、より高品質を担保できることもポイントだ。
USB4 Version 1.0/2.0では、データの最高伝送速度(理論値、以下同)について以下のように定めている。
- 対応必須:20Gbps
- オプション対応:40Gbps(Thunderbolt 3相当)、80Gbps、120Gbps(非対称通信)
USB 80Gbps(USB4 Version 2.0)では、最大80Gbpsの“対称通信”に対応している。これはUSB4 Version 1.0やThunderbolt 3/4の最大40Gbpsの2倍に相当する。これだけでも十分に高速だが、USB 80Gbpsではオプションで片方向を最大120Gbps、他方を最大40Gbpsで行う“非対称通信”も用意されている。この非対称通信は、主にディスプレイの接続の高度化を想定して用意されたという。
次世代Thunderboltでは、この非対称通信への対応が必須とされている。これにより、クリエイターやゲーマーが超高解像度ディスプレイや複数ディスプレイをケーブル1本でつなぎやすくなる。
その他、次世代ThunderboltではUSB4 Version 2.0に規定されている以下の要素をサポートする。
- 通信プロトコルのアップデート(主にトンネリング回り)
- トンネリングによる20Gbps超の通信を実現(理論上はUSB 3.2 Gen 2x2(USB 20Gbps)にも対応可能)
- DisplayPort 2.1やPCI Express 4.0に準拠
- 過去の全バージョンのUSB規格との後方互換性を確保
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