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よく見るといろいろと違う? AMD純正の「Radeon RX 7900 XT」「Radeon RX 7900 XTX」搭載グラボを写真でチェック!(2/2 ページ)

12月13日(米国時間)、AMDの新型GPU「Radeon RX 7900 XT」「Radeon RX 7900 XTX」を搭載するグラフィックスカードの販売が解禁される。AMDが自社設計したグラフィックスカードを先行レビューできる機会を得たので、まずはその外観を紹介する。

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カードのデザインは似ているが「サイズ」と「厚み」が違う

 ここで、Radeon RX 7900 XTとRadeon RX 7900 XTXの主なスペックをおさらいしようと思う。

  • Radeon RX 7900 XT
    • CU:84基
    • 動作クロック:1500MHz~2400MHz(ゲームクロックは2000MHz)
    • グラフィックスメモリ:20GB(GDDR6規格)
    • Infinity Cache:80MB
    • 映像出力(AMD設計カード):HDMI 2.1×1、DisplayPort 2.1×2、USB Type-C×1
    • 消費電力:300W
  • Radeon RX 7900 XTX
    • CU:96基
    • ゲームクロック:1900MHz~2500MHz(ゲームクロックは2300MHz)
    • グラフィックスメモリ:24GB(GDDR6規格)
    • Infinity Cache:96MB
    • 映像出力(AMD設計カード):HDMI 2.1×1、DisplayPort 2.1×2、USB Type-C×1
    • 消費電力:355W

 このように、末尾に「X」が付くかどうかでスペックは微妙に異なるが、両者共に2.5スロット分の厚みを持つフルサイズカードである。Radeon RX 7900 XTについては、冷却機構(ファンとヒートシンク)がバックパネルから“はみ出て”もいる。

 GPU補助電源コネクターは両者共に「8ピン×2」の構成で、冷却ファンは3基構成となっている。ただし、先述の通りRadeon RX 7900 XTXはファンとヒートシンクのサイズが若干大きくなっている。

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 GeForce RTX 40シリーズを搭載するグラフィックスカードは、Founders Editionを含めてGPU補助電源コネクターを「12VHPWR規格」としたのに対して、Radeon RX 7900 XT/7900 XTXは従来規格のものを採用した。これはGeForce RTX 40シリーズを搭載するグラフィックスカードで一部報告されていたプラグの溶解を受けた措置だと思われる(参考記事)。

 どちらも“重量級”のグラフィックスカードであるため、カードの奥側にはカードステー用のネジ穴が用意されている。マザーボードやカードをしっかり保護するためにも、ステーの利用は強く勧めたい。


Radeon RX 7900 XTは2.5スロット分の厚みを持つフルサイズカードとなっている

Radeon RX 7900 XTの補助電源コネクターは「8ピン×2」構成である

一方、Radeon RX 7900 XTXも厚みは2.5スロット分だが、ファンやヒートシンクが大きくなった影響で、ブラケットから“はみ出ている”

Radeon RX 7900 XTXの補助電源コネクターも「8ピン×2」構成となっている。コネクター周辺と見比べると分かるが、Radeon RX 7900 XTよりも厚みに占めるヒートシンクの割合(面積)が増している

刻印を見る限り、ブラケットそのものは両モデルで共通である。しかし、それゆえにRadeon RX 7900 XTに対するRadeon RX 7900 XTXの“はみ出し”ぶりがよく分かる

左がRadeon RX 7900 XT、右がRadeon RX 7900 XTX。厚み自体は両者で変わりはなく、樹脂パーツとヒートシンクの比率(面積)に違いが出ている

AMD自社開発ということもあってか、バックパネルはかなり凝った作りとなっている

重量がそれなりにあるカードゆえに、カードステー用のネジ穴も用意されている

 Radeon RX 7900 XTとRadeon RX 7900 XTXの実力はいかほどのものなのか――その実態は、後日別の記事でお伝えする。楽しみに待っていてほしい。

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