ASRockが第12/第13世代Core対応「Intel B760チップセット」マザーボードを順次発売 「ソニック」コラボモデルも
ASRockが、Intelの新型エントリーチップセット「B760」を搭載するマザーボードを発表した。従来のハイエンドチップセット「Z790」搭載モデルよりも全体的には手頃で、発表と同時に発売されるものも多数ある。
ASRockは1月3日、「Intel B760チップセット」を搭載するマザーボードの日本におけるラインアップを発表した。全9モデルのうち5モデルは同日から販売を開始しており、3モデルは1月中旬までに発売される予定だ。
新製品共通の特徴
今回の新マザーボードが搭載するB760チップセットは、最新の第13世代Coreプロセッサ(開発コード名:Raptor Lake)の他、Intelの第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)にも対応する。
メインストリームPC向けの新型チップセットで、先代の「Intel B660チップセット」と比べるとチップセット側のPCI Express 4.0バスが6レーンから10レーンに増強されたことが特徴だ(その代わりに、PCI Express 3.0バスは4レーンに削減されている)。
ASRockの新型マザーボードは、最大稼働クロックの上昇を受けてVRM(電圧レギュレータモジュール)の設計を強化したという。USBポートやPCI Express 4.0接続のSSDに対応するM.2スロットの増設など、接続性の向上にも努めたとのことだ。
型番に「/D4」が付いているモデルはDDR4メモリを、付いていないモデルはDDR5メモリを搭載できる。
B760M Steel Legend WiFi(1月3日発売)
「B760M Steel Legend WiFi」は、耐久性を重視する「Steel Legend」シリーズに属するmicroATXマザーボードだ。税込みの想定販売価格は2万9980円となる。
メモリスロットはDDR5 DIMM×4で、拡張スロットはPCI Express 5.0 x16、PCI Exress 4.0 x1の他、PCI Express 4.0規格のM.2スロットを3基備えている。Serial ATA 3.0ポートも3つ備える。
他のポート類はUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子×2(うち1基は前面)、USB 3.2 Gen 2 Type-A端子、USB 3.2 Gen 1 Type-A端子×6(うち2基は前面)、USB 2.0 Type-A端子×6(うち4基は前面)、DisplayPort出力端子、HDMI出力端子、eDP(Embedded DisplayPort)出力端子(ケース内ディスプレイ用、※3)、有線LAN端子(2.5GBASE-T)、PS/2マウス/キーボード端子とオーディオ入出力端子を備える。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E(6GHz帯に対応するIEEE 802.11ax)とBluetooth 5.2に対応する。後面のI/Oパネルは一体成形だ。
(※3)CPUに内蔵されたGPUからの映像出力にのみ対応(型番に「F」の付くCPUでは利用不可)
B760M PG SONIC WiFi(1月3日発売)
「B760M PG SONIC WiFi」は、ゲーミング向けの「Phantom Gaming(PG)」シリーズに属するmicroATXマザーボードで、セガのゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」とのコラボレーションモデルとなる。税込みの想定販売価格は3万2980円だ。
主な仕様は先に紹介したB760M Steel Legend WiFiと同様だが、基板の表裏とI/Oパネルがオリジナルデザインになっている他、I/Oポートの上部に見る角度によって変わるリングの印字がなされている。オーバークロックユーティリティー「A-Tuning」のテーマも独自のものとなる。
B760M PG Riptide(1月中旬発売予定)
「B760M PG Riptide」は、Phantom Gamingシリーズに属するmicroATXマザーボードだ。税込みの想定販売価格は2万5980円となる。
メモリスロットはDDR5 DIMM×4で、拡張スロットはPCI Express 5.0 x16、PCI Exress 4.0 x1の他、PCI Express 4.0規格のM.2スロットを3基備えている(うち1基はWi-Fi/Bluetoothモジュール用)。Serial ATA 3.0ポートも4つ備えている。
他のポート類はUSB 3.2 Gen 1 Type-C端子×2(うち1基は前面)、USB 3.2 Gen 1 Type-A端子×5(うち2基は前面)、USB 2.0 Type-A端子×6(うち2基は前面)、DisplayPort出力端子、HDMI出力端子、、有線LAN端子(2.5GBASE-T)、PS/2マウス/キーボード端子とオーディオ入出力端子を備える。後面のI/Oパネルは一体成形だ。
B760 Pro RS/B760 Pro RS/D4(1月中旬発売予定)
「B760 Pro RS」「B760 Pro RS/D4」は、ビジネス向けの「Pro RS」シリーズに属するATXマザーボードだ。税込みの想定販売価格はB760 Pro RSが2万9980円、B760 Pro RS/D4が2万3980円となる。
B760 Pro RSはDDR5メモリ対応モデル、B760 Pro RS/D4はDDR4メモリ対応モデルという位置付けだが、仕様面で一部仕様が異なる面もある。
B760 Pro RS(1月中旬発売予定)
メモリスロットはDDR5 DIMM×4で、拡張スロットはPCI Express 5.0 x16、PCI Exress 4.0 x1、PCI Express 3.0 x16、PCI Express 3.0 x1の他、PCI Express 4.0規格のM.2スロットを4基備えている(うち1基は2レーン仕様、1基はWi-Fi/Bluetoothモジュール用)。Serial ATA 3.0ポートも4つ備えている。
他のポート類はUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子×2(うち1基は前面)、USB 3.2 Gen 2 Type-A端子、USB 3.2 Gen 1 Type-A端子×6(うち2基は前面)、USB 2.0 Type-A端子×4(うち2基は前面)、DisplayPort出力端子、eDP(Embedded DisplayPort)出力端子(ケース内ディスプレイ用、※3)、HDMI出力端子、、有線LAN端子(2.5GBASE-T)とオーディオ入出力端子を備える。後面のI/Oパネルは一体成形だ。
B760 Pro RS/D4
メモリスロットはDDR4 DIMM×4で、拡張スロットはPCI Exress 4.0 x16×2、PCI Express 3.0 x16、PCI Express 3.0 x1の他、PCI Express 4.0規格のM.2スロットを4基備えている(うち1基は2レーン仕様、1基はWi-Fi/Bluetoothモジュール用)。Serial ATA 3.0ポートも4つ備えている。
他のポート類はUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子×2(うち1基は前面)、USB 3.2 Gen 2 Type-A端子、USB 3.2 Gen 1 Type-A端子×6(うち2基は前面)、USB 2.0 Type-A端子×4(うち2基は前面)、DisplayPort出力端子、HDMI出力端子、有線LAN端子(2.5GBASE-T)とオーディオ入出力端子を備える。後面のI/Oパネルは一体成形だ。
B760M Pro RS/D4(1月3日発売)/B760M Pro RS/D4 WiFi(1月中旬発売予定)
「B760M Pro RS/D4」はPro RSシリーズに属するmicroATXマザーボードで、税込みの想定販売価格は2万3280円となる。B760M Pro RS/D4 WiFiはB760M Pro RS/D4にWi-Fi 6E/Bluetoothモジュールを標準搭載したモデルで、一部の販売店でのみ販売される。税込みの想定販売価格は2万5980円だ。
メモリスロットはDDR4 DIMM×4で、拡張スロットはPCI Exress 4.0 x16×2、PCI Express 4.0 x1の他、PCI Express 4.0規格のM.2スロットを3基備えている(うち1基はWi-Fi/Bluetoothモジュール用で、B760M Pro RS/D4 WiFiは占有済み)。Serial ATA 3.0ポートも4つ備えている。
他のポート類はUSB 3.2 Gen 1 Type-C端子×2(うち1基は前面)、USB 3.2 Gen 1 Type-A端子×5(うち2基は前面)、USB 2.0 Type-A端子×6(うち4基は前面)、DisplayPort出力端子、HDMI出力端子、有線LAN端子(2.5GBASE-T)、PS/2マウス/キーボード端子とオーディオ入出力端子を備える。後面のI/Oパネルは一体成形だ。
その他
その他、ASRockからはB760チップセットを搭載する以下のマザーボードも発売される。
B760M-HDV/M.2 D4(1月3日発売)
「B760M-HDV/M.2 D4」はエントリークラスのmicroATXマザーボードで、税込みの想定販売価格は1万7800円となる。
メモリスロットはDDR4 DIMM×4で、拡張スロットはPCI Exress 4.0 x16、PCI Express 3.0 x1×2の他、PCI Express 4.0規格のM.2スロットを3基備えている(うち1基はWi-Fi/Bluetoothモジュール用)。Serial ATA 3.0ポートも4つ備えている。
他のポート類はUSB 3.2 Gen 1 Type-C端子×2(うち1基は前面)、USB 3.2 Gen 1 Type-A端子×5(うち2基は前面)、USB 2.0 Type-A端子×6(うち4基は前面)、DisplayPort出力端子、HDMI出力端子、D-Sub(アナログRGB)出力端子、有線LAN端子(1000BASE-T)、PS/2マウス/キーボード端子とオーディオ入出力端子を備える。
B760M-ITX/D4 WiFi(発売時期未定)
「B760M-ITX/D4 WiFi」は、Wi-Fi 6E/Bluetoothモジュールを標準搭載したMini-ITXマザーボードで、今回発表された製品では唯一、発売時期と価格が決まっていない。
メモリスロットはDDR4 DIMM×2、拡張スロットはPCI Exress 4.0 x16の他、PCI Express 4.0規格のM.2スロットを1基備えている。Serial ATA 3.0ポートも4つ備えている。
他のポート類はUSB 3.2 Gen 1 Type-C端子、USB 3.2 Gen 1 Type-A端子×4(うち2基は前面)、USB 2.0 Type-A端子×6(うち4基は前面)、DisplayPort出力端子、HDMI出力端子、有線LAN端子(1000BASE-T)とオーディオ入出力端子を備える。
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