「Mac mini」がM2/M2 Proチップを搭載してモデルチェンジ 2月3日発売で8万4800円から:Intelモデルは終売
AppleがエントリーMac「Mac mini」をモデルチェンジした。最新のM2チップに加えて、それをパワーアップした「M2 Proチップ」を搭載するモデルも用意しており、プロフェッショナルユースもカバーできるようになっている。
Appleは2月3日、「Apple M2チップ」または「Apple M2 Proチップ」を搭載するデスクトップPC「Mac mini」を発売する。税込み直販価格は8万4800円からで、Webサイトでは販売予約を受け付けている。これに伴い、Intel CPUを搭載するMac miniは終売となった。
新しいMac miniは「最も手軽にMacを体験できる方法」として位置付けられている。キーボードやマウスとディスプレイが手元にあれば、出費を抑えてMacデビューを果たせるという寸法だ。
SoCはApple M2チップに加えて、新たに登場する「Apple M2 Proチップ」も選択できる。Apple M2 Proチップは、M2チップをアップスケールしたもので、主に以下の特徴を備えている(比較で登場する「M1 Proチップ」はCPUコア10基+GPUコア16基構成のもの)。
- CPUコアを最大12基に増強
- 10コア構成の場合はパフォーマンスコア6基+高効率コア4基
- 12コア構成の場合はパフォーマンスコア8基+高効率コア4基
- 12コア構成はM1 Proチップ比でマルチスレッド性能が最大20%向上
- GPUコアは16基または19基から選択可能
- 19コア構成はM1 Proチップ比で最大30%の高速化
- Neural Engine(機械学習プロセッサ)は16基搭載
- 命令処理数は最大で最大15.8兆回
- M1 Proチップ比で最大40%の高速化
- ユニファイドメモリ(共有メモリ)はLPDDR5規格
- 帯域幅は最大毎秒200GB
- 増設や換装はできない
- 選べる容量はチップの構成によって異なる(後述)
- Thunderbolt 4を“完全に”サポート
- USB4も利用可能
- 最大3画面の同時出力も可能(※1)
CPUコアとGPUコアの組み合わせは「CPUコア10基+GPUコア16基」または「CPUコア12基+GPUコア19基」の2通りから選択することになる。
(※1)うち1画面はHDMI出力端子から(Thunderbolt 4からは2画面)
メモリは全てのモデルがLPDDR5規格のユニファイド(共有)メモリで、増設および換装はできない。選択できる容量は以下の通りだ。
- M2モデル
- 8GB(固定構成モデルの標準)
- 16GB
- 24GB
- M2 Proモデル
- 16GB(固定構成モデルの標準)
- 32GB
ストレージはSSDで、増設および換装はできない。選択できる容量は以下の通りだ。
- M2モデル
- 256GB(固定構成の下位モデルの標準)
- 512GB(固定構成の上位モデルの標準)
- 1TB
- 2TB
- M2 Proモデル
- 512GB(固定構成モデルの標準)
- 1TB
- 2TB
- 4TB
- 8TB
ポート類は以下のものを搭載している。
- Thunderbolt 4(USB4)端子
- M2モデルは2基(HDMI出力と合わせて最大2画面の同時出力をサポート)
- M2 Proモデルは4基(HDMI出力と合わせて最大3画面の同時出力をサポート)
- USB 3.2 Gen 1 Type-A端子×2
- 有線LANポート×1
- 標準では1000BASE-T(ギガビットイーサネット)対応
- カスタマイズ(CTO)モデルでは10GBASE-T(10ギガビットイーサネット)対応に変更可能
- イヤフォン/マイクコンボ端子
- 電源入力(2ピンAC)
無線通信はWi-Fi 6E(6GHz帯に対応するIEEE 802.11ax)とBluetooth 5.3に対応する。
ベースモデルは3種類
新しいMac miniは、M2チップ搭載で2種類、M2 Proチップ搭載で1種類のベースモデルを用意している。ベースモデルは家電量販店などで固定構成モデルとしても販売される。
それぞれの直販価格は以下の通りだ。
M2モデル
- 8GBメモリ/256GB SSD搭載:8万4800円
- 8GBメモリ/512GB SSD搭載:11万2800円
M2 Proモデル
- 10コアCPU+16コアGPU/16GBメモリ/512GB SSD搭載:18万4800円
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