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MicrosoftのActivision Blizzard買収に暗雲?/相次ぐ米IT企業の人員削減週末の「気になるニュース」一気読み!(1/3 ページ)

うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、2月5日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する本連載。世界中には、結構面白い話題があるものです。この記事で一気にチェックしましょう!

MicrosoftのActivision Blizzard買収に暗雲? 英当局が懸念

 英国の競争・市場庁(CMA)は2月8日(現地時間)、MicrosoftによるActivision Blizzard買収はゲーマーにとって不利益をもたらす可能性があるとする懸念を明らかにした。


英規制当局が、MicrosoftによるActivision Blizzard買収に懸念を表明

 MicrosoftがActivision Blizzardを買収した場合、コンソールおよびクラウドゲームにおける競争の大幅な減少が発生する可能性があるのがその理由だ。これにより、英国の顧客はゲームの価格上昇や品質の低下、サービスの低下などに直面する可能性があるとしている。

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 Microsoftが、Activision Blizzardを687億ドルで買収すると発表したのは2022年1月のこと。Activision Blizzardは「Call of Duty」(CoD)などの人気ゲームを手掛ける大手であり、買収が成立するとMicrosoftは世界3位のゲームメーカーになる。このため、米国や欧州でも買収について調査が行われている。

 今後、MicrosoftがCall of Dutyなどの主要タイトルをXboxで独占しないといった譲歩案を提示することで買収が認められる可能性もあるが、結論が出るまではまだ時間がかかりそうだ。

EdgeのPDFリーダーがAdobe Acrobatベースに変更

 Microsoftは2月8日(現地時間)、Windows版Edgeブラウザに搭載されているPDFリーダーを「Adobe Acrobat」のPDFエンジンに移行すると発表した。2023年3月から、Windows 11/10の全てのユーザーが利用可能となる。


MicrosoftとAdobeは、EdgeブラウザへAcrobatのPDFエンジンを組み込むと発表した

 Adobe AcrobatのPDFエンジンをEdgeに搭載することで、より正確な色とグラフィックスの再現度の向上、パフォーマンスの向上、PDFの強力なセキュリティ、アクセシビリティの向上など、独自のPDF機能が提供される。

 これらの機能は引き続き無料で提供されるが、テキストや画像の編集、他のファイル形式への変換、ファイルの結合といった、より高度な機能が必要なユーザーは、Acrobatのサブスクリプションを購入することで、Edgeブラウザから直接利用可能となる。

 組織内での管理対象デバイスに関しては、段階的にロールアウトされ、従来のJavaScriptベースのPDFエンジンは2024年3月31日に廃止の予定となっている。

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