MicrosoftのActivision Blizzard買収に暗雲?/相次ぐ米IT企業の人員削減:週末の「気になるニュース」一気読み!(2/3 ページ)
うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、2月5日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
Googleが対話型AIサービス「Bard」を発表
Googleは2月6日(現地時間)、大規模言語モデルLaMDA(Language Model for Dialogue Applications)を活用した実験的な会話型AIサービス「Bard」を発表した。OpenAIのAIサービス「ChatGPT」の対抗サービスで、一般公開に先立ち、まずは信頼できる少数のテスターに公開される。
Bardは日常会話のような言葉での質問に対し、Webなどから情報を収集して回答を行うチャット型のサービス。例えば、NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による新発見を9歳の子供に説明したり、現代サッカーにおける最高のストライカーについて学んだりといったことが可能になる。
まずは軽量版のLaMDAで公開される。必要となる計算能力が大幅に少ないので、より多くのユーザーに提供でき、多くのフィードバックを得ることが目的だ。外部からのフィードバックと内部テストにより、Bardの回答が品質/安全性/現実世界の情報に基づいているかといったことが確認される。
なお、Googleが例としてあげた「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による新発見を9歳の子供に説明する」という内容について、早速誤りが指摘され、Googleの親会社であるAlphabetの株価が、一時最大8%下落する事態となっていた。
Bardの他、GoogleはAI機能を検索にも導入すると発表している。こちらは会話型のサービスではなく、検索した内容に関してAIが要点をまとめてくれるというものだ。
例を挙げると「ピアノとギターのどちらが習得しやすいか、それぞれどのくらいの練習が必要か」という検索内容に関して、「ピアノは指や手の動きが自然で、音符を覚えたりするのが簡単だと言う人もいます。また、ギターの方がコードを覚えるのが簡単で、2〜3時間もあればかき鳴らすパターンを覚えられるという人もいます」といったようにWebの情報を独自にまとめてくれるので、リンクを1つずつ確認して行く手間は少なくなるだろう。
Google MeetのWeb会議で字幕を含んだ録画が可能に
Googleは2月8日(現地時間)、Google MeetのWeb会議において、キャプションを含んだ録画が可能になったと発表した。これまでもキャプション自体は利用できたのだが、その内容を録画に残すことはできなかった。
この機能を利用するには、管理者が会議の記録を許可した上で、録画設定時にキャプションの言語を指定しておく必要がある。
また、対象はGoogle Workspace Essentials、Business Standard、Business Plus、Enterprise Essentials、Enterprise Standard、Enterprise Plus、Education Plus、Teaching and Learning Upgradeのユーザーとなる。Google Workspaceのリリース方式を即時リリースに設定している場合は2月8日から、計画的リリースの場合には3月1日以降、最大15日をかけて段階的にリリースされる。
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