一体型スタンドでスピーカーも内蔵! AASパネルを備えたアイリスオーヤマの15.6型モバイルディスプレイ「DP-BF162S-B」を試して分かったこと:モバイルディスプレイの道(2/3 ページ)
アイリスオーヤマのモバイルディスプレイに、15.6型と13.3型の新モデルで登場した。ここでは前者を細かくチェックしよう。
縦向きで使えない点に要注意
では実際に使ってみよう。本製品はUSB Type-CとHDMI接続の両方に対応しており、ポートはいずれも左側面に配置されている。USB Type-Cポートは2つあり、一方は給電用だ。
一般的に、USB Type-CとHDMIのいずれにも対応した製品は、USB Type-Cが最下段に配置される場合が多いが、本製品はHDMIが最下段に配置されている。そのため、USB Type-Cで接続する場合は、ケーブルがややデスク面から浮いた状態になる。うっかり引っ掛けないように注意したい。
色味はおおむね標準的だ。USB Type-C接続時はデフォルトの明るさが「30」になるので暗く感じるが、70程度まで上げると違和感はなくなる。特に正面からではなく斜め方向から見る場合はこの傾向が強くなるので、なおさら調整は必要だ。
本製品の利点は、添付のUSB Type-Cケーブルが全長約1.2mとかなりかなり長く、それゆえ配置の自由度が高いことにある。本製品を左、ノートPCを右に置き、本製品左側面からノートPC右側面までケーブルを伸ばそうとしても余裕で届いてしまう。隠れた利点の1つだ。
一方で弱点となるのは、縦向きでの利用が実質不可能なことだ。スタンドの構造自体が縦向きでの利用を想定していないことに加えて、本製品はスタンドをたたむとポートにケーブルを挿せなくなり、タブレットスタンドを使って縦向きに置くことができないのだ。
仮にスタンドをT字型に開いて強引に直立させても、ちょっと引っ張るだけですぐに手前に倒れそうになる他、右側面にあるボタンが本体の下敷きになって使えなくなってしまう。縦置きで使える製品を探しているならば、別製品をあたった方がよいだろう。
OSDメニューの操作性は及第点
OSDメニューを操作するためのボタン類は、ポートとは反対側の本体右側面に配置される。ジョグダイヤルに決定ボタン1つという、ボタン数を極端に減らした設計だが、操作性そのものは悪くない。ボタンの突起が低く、指先で位置を把握しにくいのが若干気になるくらいだ。
なおメニューを表示しない状態でジョグダイヤルを上に倒せば明るさ調整、下に倒せば音量調整と、利用頻度が高い2項目はそれぞれショートカットが用意されている。ただしカスタマイズ機能はないので、例えばスピーカーは常にミュート状態にしている場合でも、別のショートカットに割り当てるといった変更は行えない。
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