dynaシリーズでさまざまな現場のDXを支援――社名変更から節目の年を迎えるDynabookの今(2/2 ページ)
Dynabookが年次イベント「dynabook Days 2023 Online」を3月31日までオンラインで開催している。同社の覚道清文社長 兼 CEOによる「事業・商品戦略」から、同社を取り巻く現状を見ていこう。
エッジ端末やソリューションで企業のDXを推進
また、手のひらサイズのミニPCである「dynaEdge DE200」についても言及された。約340gという軽量ボディーやMIL規格をクリアした頑丈さ、最長7.5時間のバッテリー駆動が可能な点などを特徴に挙げ、エッジ環境での導入や、モニターに接続してハイブリッドワークに適した小型PCとしての活用、内蔵LTEにより店頭サイネージ向けや受付事務端末、電子黒板の制御用途など、幅広い分野で利用されていることを紹介した。
さらに、高いセキュリティ環境とリモートワークでの利用に最適化したSecured-core PCを用意。Microsoft 365を導入し、エンドポイントセキュリティ対策とクラウドセキュリティ対策を実現したいユーザーに対して、セキュアな環境構築の支援を行えるという。
「安心して快適に働くことができる新たなワークスタイルを実現するとともに、人材不足やTCO削減の課題に対しても貢献できる」と覚道氏は述べた。
加えて、「ライフサイクルマネジメント運用サービス」では、PC運用に関わる業務負担の軽減、業務PCの「ムリ/ムラ/ムダ」を削減する最適運用を実現。2023年1月からは、新たにLCM(Life Cycle Management)運用ポータルを開設し、PCの管理運用作業を代行する。
覚道氏は「PCメーカーならではの顧客資産運用管理代行サービスを提供し、モバイルPCの付加価値となるサービスビジネスを拡大する」と述べた。ここでは、PCの資産情報、利用状況、故障状況などのデータをクラウドに収集し、AIによりデータを分析する。PCの故障予兆や適切な買い替え時期を推測するサービスを順次開発していくという。
最後に覚道氏は、「今後も堅牢、高速で、使い勝手に優れ、環境調和とセキュリティでも先進的なデバイスと、各分野に適したソリューションを高次元に融合したデバイスを提供していく」とし、「オフィス・在宅・ハイブリッドワークDXでは、世界最高峰のデバイスと、お客さまの導入ハードルを下げるテレワークソリューションの提供により、生産性の向上を支援する。現場DXではウェアラブルで、ハンズフリーを実現するデバイスとグラスソリューションによって、労働効率を改善」するとした。
さらに「文教DXでは教員への機器提供に加えて、dynaSchoolソリューションの導入支援により、サービス充実度の向上を図る。2023年も新たなデバイスや、新たなサービス、ソリューションの創出を推し進め、お客さまやパートナーの支持を得ながら、持続的利益を創出する企業としての取り組みを加速し、価値ある提案を続ける」と締めくくった。
デバイスだけのビジネスにとどまらず、ソリューションビジネスの強化を掲げ、そのラインアップが徐々に拡大していること、それがDynabookの新たな強みになっていることが強調された講演内容となった。
なお、dynabook Days 2023 Onlineの会期は3月31日までとなっている。参加は無料だ。
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