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今どきの10万円PCはどこまでパワーアップできる? メモリ/ストレージ/GPUを強化してみて分かったこと今は臥薪嘗胆(2/3 ページ)

税込み10万円以下で一通りのシステムが手に入る、マウスコンピューターのスタンダードデスクトップPC「mouse DT3」。この標準構成のモデルをベースに、お手頃なパワーアップを試してみた。

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ストレージのSSDを256GB→1TBにパワーアップ

 次に、ストレージのSSDをパワーアップしてみよう。

 評価機に装着されていたSSDは、容量256GBのWestern Digital PC SN530だった。96層3D NANDを搭載したベーシックモデルで、シーケンシャルリードは毎秒2400MB、シーケンシャルライトは毎秒950MBとなる。これをPCI Express 4.0対応の「Crucial P3 Plus」(1TB)に換装するとどうなるだろうか。

 Crucial P3 Plusは同社のSSDでミドルレンジに当たるシリーズで、シーケンシャルリードは毎秒5000MB、シーケンシャルライトは毎秒3600MBと、高速なアクセスが可能だ。既にPCI Express 5.0対応モデルも市場にはあるが、mouse DT3はPCI Express 4.0 x4までの対応となるので、速度と容量のバランスを取るのならば、PCI Express 4.0対応モデルがお勧めだ。1TBモデルでも1万円を切る手頃な価格で購入できる。

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 ちなみに、BTOメニューでは最大2TBのSSDまで選べ(セカンドSSDも最大2TBまで)、3.5インチHDD(1TB~8TB)も追加可能なので、こちらも用途や予算に応じて選ぶといいだろう。


Crucial P3 Plus(1TB)のパッケージ。他に2TBモデルや4TBモデルも用意されている。500GBモデルはシーケンシャルライトが毎秒1900MBと遅くなるので注意したい

ヒートシンクは別売だが、mouse DT3に付属するヒートシンクを流用すればいい

マザーボードに装着したところ。余った256GBのSSDはもう1つのM.2スロットに装着して使ってもいいだろう

 ストレージの容量は4倍に拡大するのでデータ保存に余裕ができるのはもちろん、ストレージのテストであるCrystalDiskMarkの結果を見ると段違いのスコアが出ているのが分かる。

 標準状態でも日常使いでは不満のない速度ではあるが、やはりPCI Express 4.0対応となると同3.0では到達できない値が出ており、キビキビとした動作を実現してくれる。


容量1TBのCrucial P3 Plusに乾燥した状態でのCrystalDiskInfoの画面

Crucial P3 PlusのCrystalDiskMark(ひよひよ氏・作)のスコア。PCI Express 4.0 x4対応モデルらしい値が出ている

こちらは標準モデルに採用されていた容量256GBのWestern Digital PC SN530のスコア。日常使いでは過不足のない値ではあるが、PCI Express 4.0対応モデルにはかなわない

PCMark 10のテスト結果。こちらは小幅だがテスト内容により若干の増減がある

直接的に影響のないところではあるが、3DMarkのテスト結果

こちらはFINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマークのテスト結果

CINEBENCH R23のスコア比較

 続いて、さらなるパワーアップを図るべくグラフィックスカードを追加した。

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