ジャスト1kgの「Zenbook S 13 OLED UX5304VA」は環境にも配慮した第13世代Core搭載スリムモバイルPCだった(1/3 ページ)
ASUS JAPANから、スリムで重量が約1kgの「Zenbook S 13 OLED UX5304VA」が登場した。性能や機能の強化だけでなく、環境にも配慮した新パッケージが見どころだ。
ASUS JAPANから登場した「Zenbook S 13 OLED UX5304VA」は、同社のZenbookシリーズに加わった、最新の13.3型有機ELモバイルノートPCだ。
最新モデルでは、ジャスト1kgの薄側軽量ボディーに第13世代Coreプロセッサを中心とする先進仕様に、ボディー素材やパッケージにリサイクル素材/海洋プラスチックを積極的に採用するなど、サステナビリティー(持続可能性)の追求もテーマとなっている。
ラインアップは4モデルだが、オフィススイートの違い(「WPS Office 2 Standard Edition」または「Microsoft Office Home and Business 2021」)でバリエーションがあるため、ハードウェアスペックは2種類だ。今回は上位スペックの評価機を入手したので、性能や使い勝手を検証していこう。
なお、同社直販のASUS Storeでの価格はMicrosoft Office付きの上位モデル(UX5304VA-NQI7WS)が税込み25万9800円、CPUをCore i5-1335Uにした下位モデル(UX5304VA-NQI5WS)が17万9800円、WPS Officeの上位モデル(UX5304VA-NQI7W)が22万9800円、下位モデル(UX5304VA-NQI5W)が15万9800円となる。
ジャスト1kgで超薄型ボディーの13.3型モバイルPC
13.3型画面を搭載したボディーは、金属の高い質感と薄さが際立つ。公称のサイズは、約296.2(幅)×216.3(奥行き)×10.9~12.3(厚さ)mm(突起部を除く)と、最近のモバイルPCとしてもかなり薄型の部類に入る。
もっとも、公称サイズは突起部を除いた数値であり、ヒンジ部やゴム足が張りだしている。奥側の一番高さがあるところでは実測で17mmほどはあるのだが、それでも体感的にはかなり薄い。
重量は公称値で約1kgと、楽々と持ち運べる重さだ。バッテリーは63Whと大容量タイプを内蔵しており、公称のバッテリー駆動時間は約14.1時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0)と持ち運んでの利用にも十分対応できる。
金属素材を利用しているので、剛性も十分にある。開発段階では、米国国防総省が定める「MIL-STD-810H」に準拠したテストもクリアしているという。
ボディーの表面はプラズマ電解酸化処理(PEO)が施されており、手になじむしっとり感と、ベトつきのないスベスベ感を兼ね備えており、皮脂も付着しにくい。耐摩耗性も高く、傷にも強い。とても印象のよい仕上がりだ
100%紙素材を採用 プラスチックゼロを実現したエコパッケージ
本機のパッケージ資材は、外箱と内箱も含めて全て紙素材で、接着材も使用されていない。紙素材をボックス状に組み、内箱を支えることで発泡スチロールなどの緩衝材を不要にしており、完全なプラスチックゼロを達成している。
ボディーにもリサイクル素材 環境にやさしい素材を積極採用
環境への配慮はパッケージだけにとどまらない。ハロゲンフリー(電子部品の材料に含有されるハロゲン系化合物を利用しないこと)を実現している他、ボディーの素材にも積極的にリサイクル素材を採用している。
液晶ディスプレイ天板のマグネシウムとアルミニウムは、90%をPIR(Post Industrial Recycled、製造工程で発生した廃棄物を再び同じ材料で使用)素材を使用する。画面カバーとボトムカバーのアルミニウムも50%がPIR素材だという。
さらに、キー-ボードキーキャップのプラスチックはPCR(Post Customer Recycled/消費者から回収され、再生されたもの)素材を50%使用し、スピーカーの素材には、海洋プラスチック(投棄されて海に流れ着いたプラスチックを再生したもの)を5%、PCRプラスチックを45%使用しているそうだ。
続いて、内部システムを見ていこう。
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