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「Google Pixel Tablet」を競合製品と比較 第2世代Nest Hubの代わりにはならないと思った理由山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/5 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする連載。今回はGoogleが投入した「Pixel tablet」をチェックしよう。

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 Googleから新たに登場した10.95型のAndroidタブレット「Pixel Tablet」は、付属の充電スピーカーホルダーに取り付けることで、スマートディスプレイとして利用できることが大きな特徴だ。

 装着後の外観は同社のスマートディスプレイ「Google Nest Hub」とそっくりで、見方を変えればGoogle Nest Hubのディスプレイを取り外してタブレットとして使えるようにした製品、と言い換えることもできる。

 では実際の使い勝手はどうなのだろうか。今回はメーカーから借用した機材を用い、Google Nest Hubとの相違を中心に、その使い勝手をチェックする。Google ストアの価格は税込み7万9800円だ。

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充電スピーカーホルダーに装着した10.95型「Pixel Tablet」(右)。7型のスマートディスプレイ「Google Nest Hub」(左)と外観は酷似している。ボディーサイズは約258(幅)×169(奥行き)×8.1(厚さ)mmとなる

外観は似ているが画面は全く別物

 本製品は、普段は一般的なAndroidタブレットだが、付属の充電スピーカーホルダーに取り付けると、ハブモードと呼ばれる専用のモードへと切り替わり、音声による呼びかけに応答したり、画面上に情報を表示したりといった、スマートディスプレイならではの動きをするようになる。

 競合であるAmazonのFireタブレットは、本体を充電スタンドに載せることで、同社のスマートディスプレイ「Echo Show」に似た「Showモード」へと自動的に切り替わり、スマートディスプレイとして利用できる。今回のハブモードも、このShowモードと概念的にはよく似ている。

 充電スピーカーホルダーのデザインも、Google Nest Hubの基部とそっくりのデザインで、同モデルの10型モデル「Google Nest Hub Max」の新モデルと言われても区別がつかない。


付属品一覧。タブレット本体に加え、充電スピーカーホルダー(左上)、充電スピーカーホルダー用のACアダプターなどが付属する。ケーブルがないのは珍しい

タブレット本体。Google Tensor G2搭載で、画面サイズは10.95型、Androidのバージョンは13となる。カラーは写真のHazelの他に、Porcelainも用意される

充電スピーカーホルダー。別売ではなく標準添付だ

表面。Google Nest Hubと同様、ファブリック調の素材で覆われている

タブレットとは内蔵のマグネットで吸着させる

合体させた状態。タブレットへの給電はポゴピンで行われる

前方から見たところ。外観はGoogle Nest Hubそのものだ

横から見たところ。傾きは固定だ

充電スピーカーホルダー用のACアダプター。コネクターは専用形状だ

電源ボタンは指紋認証センサーを搭載する。隣の音量ボタンと違って、フラットなのが特徴だ

左が本製品、右が第1世代Google Nest Hub。10型のGoogle Nest Hub Maxであればサイズもほぼ同じだ

正面からの比較。見た目はそっくりだが、タッチで行える操作にはかなりの違いがある

背面の比較。サイズ感は違うが同じ系列のデバイスなのは一目瞭然だ

横から見たところ。画面の角度にも共通性がある

 次に、Google Nest Hubとの違いを見ていこう。

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