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税込み6万9800円! マウスコンピューターの低価格ノートPC「mouse A4-A3A01SR-A」は標準構成だとどこまで使える? 試して分かったこと(1/4 ページ)

14型ノートPCで税込み6万9800円~という低価格なモデルが、マウスコンピューターの「mouse A4-A3A01SR-A」だ。注文時のBTOでスペックをカスタマイズできる本機は、標準構成でどの程度の実力を備えているのだろうか。

 「mouse A4-A3A01SR-A」は、マウスコンピューターのスタンダードブランド「mouse」シリーズから発売された低価格な14型ノートPCだ。現代のWindows 11環境に適応できる実用的な装備と導入コストの低さが最大の特徴で、BTOでのカスタマイズにも対応している。

 直販価格は標準構成で税込み6万9800円~(税込み、以下同様)と格安だ。標準構成ベースの評価機を入手したので、性能や使い勝手などをチェックしていこう。


マウスコンピューターの「mouse A4-A3A01SR-A」は、標準構成だと6万9800円と7万円を切る価格で買える格安の14型ノートPCだ。低価格ながら、Wi-Fi 6対応の無線LAN、約100万画素のWebカメラ、USB Type-C端子など現代的な装備を備える

シンプルなデザインのボディーを採用

 本機のボディーは、落ち着いたシルバーを基調にしたシンプルなビジュアルに仕上がっている。サイズは約325.9(幅)×226.9(奥行き)×21.4(厚さ)mm(突起部分を含まず)で、重量は約1.49kgだ。

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 最近の似たサイズ感の製品の中では少し重めではあるが、持ち運べるサイズと重量に収まっている。手に持ってみるとカッチリとした剛性感があり、頑丈さに不安は感じない。

 公称のバッテリー駆動時間は約9時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0)だ。ACアダプターも小型軽量なので、本体と一緒に持ち運ぶのも苦にならない。ACアダプターの出力は45Wで端子は独自(丸型)形状となる。ボディー側面にUSB Type-Cポートがあるが、USB Power Delivery(PD)には非対応だ。


ボディーはすっきりとしたシンプルなビジュアルで、剛性感も高い

底面奥側の吸気口の間から冷却機構が見える。保体手前側の左右にステレオスピーカーが内蔵されている

バッテリー容量は49Whと十分な容量を備える。公称のバッテリー駆動時間は約9時間だ

付属のACアダプターの出力は45Wだ。ACアダプターの実測サイズは約93(幅)×38(奥行き)×26.5(厚さ)mm、実測重量は196gと小型で軽量だ。端子は独自の丸型形状を採用する

基本スペックは必要最低限ながら拡張の余地も

 CPUは、AMDのRyzen 3 3250Uを搭載している。3世代前のZen+アーキテクチャで、2コア4スレッドという仕様だけに用途は限定されるが、オフィスアプリを利用してのテキスト入力/編集中心のビジネスクライアントとしてならば十分快適に使えるだろう。

 標準ではメモリが8GB(8GB×1/PC4-19200S)、ストレージは128GB(PCI Express/NVMe)というミニマムな構成だ。このままではごく限定的な用途でしか利用できないが、BTOでのカスタマイズに対応しており、メモリは最大32GB(16GB×2)まで、ストレージも最大2TBまで搭載可能だ。また、2.5インチHDDも追加(2TB/1TB)できる。

 なお、メモリが8GBの場合は、シングルチャンネルアクセスとなって性能にも影響がある。一般的なビジネスPCとして利用するなら、メモリは16GB以上、ストレージは512GB以上に増やしておいた方が無難で、長期間運用できるだろう。この構成でも直販価格は8万5400円だ。


CPUはAMDのRyzen 3 3250Uを採用する。2020年1月に発表された2コア4スレッドのCPUだ

メモリは標準で8GB(8GB×1)となる。シングルチャンネル動作なので、BTOで16GB(8GB×2)以上の構成にした方が良いだろう

データストレージは標準で128GBのSSD(PCI Express/NVMe)を搭載する。評価機では「CSSD-M2O128GBG1NTQ」という型番のSSD(PCI Express 3.0 x4接続)が搭載されていた

CrystalDiskMark 8(ひよひよ氏・作)のスコア。PCI ExpressインタフェースのSSDとしては物足りないスコアだが、容量が128GBだけに仕方がないところだろう(コントローラーの並列アクセスなどの関係上、シーケンシャル性能は容量が少ないと上げにくい)

 続いて、液晶ディスプレイやインタフェース回りを見ていく。

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