「Wacom One 液晶ペンタブレット 13 touch」は実質Cintiq Proか!? プロイラストレーターが試す:ある日のペン・ボード・ガジェット(1/4 ページ)
ワコムのエントリー向け液晶ペンタブレットがガラリ生まれ変わりました。選択肢が増えた新型を、プロイラストレーターのrefeiaさんがチェックします!
こんにちは! refeiaです。
今回は、8月に発売されたワコムの新型液タブ「Wacom One 液晶ペンタブレット 13 touch」を見ていきます。
先代の「Wacom One」は2020年に発売された、ワコムの液タブの中ではかなり新しいモデルでした。その旧モデルも、13.3型フルHD(1920×1080ピクセル)の液晶ディスプレイを搭載しており、新型と同様に基本スペックとしては「普通」の液タブです。それが早速置き換えになったのはどういうことなのか、新モデルの実力はどうなのか……じっくりチェックしていきましょう。
シンプルで親しみやすいボディーデザイン
まずは本体から見ていきましょう。表面はごくごくシンプル、裏面は丸みとプラスチックによるカジュアルさを押し出したデザインです。旧モデルにあった内蔵スタンドや内蔵スタンドの内側にあった替え芯ホルダー、芯抜き器は無くなりました。
スイッチやコネクター類はボディーの上側に集中していて、「USB Type-Cを1本だけ」「USB Type-C+ACアダプター」、クラシックな三つまたの「3in1ケーブル」を使った接続に対応しています。
また、物理スイッチでタッチ機能の有無を切り替えられます。個人的に液タブはタッチ機能オンのまま使うことが多いですが、作画中は邪魔に思う人もいるので、素早く確実に操作できるのは助かると思います。
モバイルディスプレイ風の良好な操作性
ディスプレイの設定は、ボタンを押して呼び出すOSDをタッチで変更するという、最近のモバイルディスプレイ風の操作になっていて、手軽で良いです。USB Type-Cケーブル1本接続ができるPCでは実際にモバイルディスプレイぐらいの手軽さで使うこともできて、イラスト以外の利用機会も広そうです。
ただし、ケーブルコネクターがL字ではなくなったので、設置の仕方によってはケーブルが上に飛び出て邪魔になります。
多彩なペンの選択肢
本機は純正のペンのカラーカスタマイズや、多彩なペンの選択肢がウリの1つです。「Dr. Grip Digital for Wacom」は見た目もかわいらしく、ノックで芯を収納できるので運搬時の安心感もあります。
また、自分の私物のペンの中では、「Galaxy Tab S8+」付属のSペン(自己責任で使いましょう)と、Wacom One旧モデルの純正ペン(公式にサポート)が使えました。ドクターグリップ以外にも、LAMYやステッドラーのペンが用意されていて、自分のお気に入り文具のような感覚で使うことができます
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