「できたできた!」の声が響くSTEMプログラミング出張授業 アイロボットジャパンの場合(2/3 ページ)
アイロボットジャパンによるSTEMプログラミング出張授業が、東京・世田谷の下北沢小学校で開催された。対象となったのは小学2年生。「いちばんえらい人」の登場や、プログラミングロボットRoot100台の寄贈式もあった本授業で、子どもたちは何を学んだのか。
ひとりひとりが「ルンバけんきゅういん見ならい」に
体育館に集まった下北沢小学校2年生の1クラス。教室から持ってきた椅子を、ステージ前に3列ほどにきれいに並べて座る。
アイロボットジャパン社員ふんする研究員の「たけし」くんが自己紹介をし、後ろに立っているその他の社員たち……もとい、研究員を紹介してから、「今日は、皆さんにもルンバ研究員見習いになってもらい、ルンバを動かせるようになりましょう」と児童たちに役割と目標を与えた。それから「一番えらい研究員を紹介するね」と、iRobot CEOのコリン・アングル氏のビデオメッセージを流した。
ビデオの中で、コリン氏は「壊れたものを直して、お母さんに喜ばれたのがとてもうれしくて、機械の仕組みをもっと知りたいと思ったのが、始まりなんだ」と、ロボットを作るようになった経緯を説明する。
「僕の会社では、人の役に立つロボットをたくさん作った。ロボットでみんなの暮らしがもっと楽になればいいと思ったんだ。身の回りで困っていることを君の作ったロボットが解決できたらいいよね。ね、楽しそうだろ?」(コリン氏)
そのメッセージが終わると同時に、スクリーンの裏から本人登場。子どもたちは、授業中だからか、もしくは緊張しているからか大声こそ上げないが、うれしそうに静かにどよめく。
その後はコリン氏とたけしくんが、レクチャーを進めていく。まず、「みんなが知っているロボット」について尋ね、身近にロボットがあることを知ってもらった。キャラクターとして愛されているロボットについても触れた後、アイロボットが手掛ける「暮らしに役立つロボット」のルンバ、ブラーバ、テラなどを紹介した。
ロボットは「人のかわりに自動でいろいろな作業をしてくれるものだ」という共通の認識を子供たちと共有するどだいを作っていく。
次の話題は、ロボットと人の違いだ。見て、考えて、行動するのが人だと紹介すると、「ルンバも自分で動くよ!」との声が挙がる。
コリン氏とたけしくんは「そうだね」と肯定しつつ、「でも、人がプログラムを入れてあげないと、考えられないんだ」と話すと、「あぁ~」と子どもたちも納得の様子だ。
納得したところで、大人の研究員1人につき2人から3人ほどの班に分かれてプログラミング実習が始まった。
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