レビュー

16型の大画面で約1.23kgを実現! Ryzen 7 7840U搭載で持ち歩ける「Acer Swift Edge 16」を試す(2/3 ページ)

日本エイサーの「Acer Swift Edge 16」の最新モデルは、AMDの「Ryzen 7040Uシリーズ」を搭載しつつも、約1.23kgという超軽量設計であることが特徴だ。AIプロセッサ「Ryzen AI」を統合したAPUを搭載する上位モデルをレビューする機会を得たので、その実力をチェックしてみよう。

必要十分なインタフェースを装備 バッテリーは約54Wh

 インタフェース類は、左側面にUSB4端子×2、HDMI出力端子とUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子(常時給電対応)を、右側面にmicroSDメモリーカードスロット、3.5mmイヤフォン/マイク端子とUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子端子を備えている。USB4端子はUSB PD(Power Delivery)規格の電源入力と、DisplayPort Alternate Mode規格の映像出力にも対応する。

 自宅のTVや出先のディスプレイなどにつなぐ際に、フルサイズのHDMI端子があるのはありがたい。欲をいえば、有線LAN端子やフルサイズのSDメモリーカードスロットがあるとうれしかったと思う。

 ワイヤレス通信は、Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.1に対応する。6GHz帯の無線LANも利用できるのは、場所によっては2.4GHz帯だけでなく5GHz帯でも混信が起こってしまう昨今にあっては、アドバンテージとなりそうだ(対応するルーターやアクセスポイントも必要だが)。

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左側面のUSB4端子は、USB PD規格の電源入力とDisplayPort Alternate Mode規格の映像出力を兼ねている

右側面にはmicroSDメモリーカードスロットも用意されている

底面の様子。基本的には四隅にゴム足がついているだけだが、吸気口は広く取られている

排気口は背面に設けられている

 バッテリーの容量は約54Whで、公称の最長駆動時間は9時間とされている(計測方法は不明)。ACアダプターはUSB Type-C接続で最大出力は65Wとなる。バッテリー駆動時間は、この後のベンチマークテストでも検証する。


Windows 11のバッテリーレポートの結果。バッテリーモジュールはパナソニック製のようで、定格容量は約54Whだった

付属のACアダプターはコンパクトで、取り回しやすい

Webカメラは「Windows Studio Effects」対応

 WebカメラはWQHD(2560×1440ピクセル)撮影に対応するモジュールを内蔵している。Ryzen AIを生かした「Windows Studio Effects」にも対応しており、アプリに依存せずに自動フレーミング、アイコンタクト(視線補正)、背景ボカシといった効果を掛けられる。

 画質の良いカメラだとは思うのだが、プライバシーシャッターを備えてないことは少し気になる。昨今は、物理的/電気的なプライバシーシャッターを備えるものが一般的なので、残念に思えてしまう。


WebカメラはWQHD解像度での撮影に対応する。プライバシーシャッターは備えない

本機はOS側でカメラ映像にエフェクトを加える「Windows Studio Effects」に対応している。処理はRyzen AI側が担うので、CPUやGPUへの負荷が大きい傾向にあるビデオ(Web)会議アプリとの併用も快適だ

 それでは、ベンチマークテストを通して本機のパフォーマンスをチェックしていこう。

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