レビュー

「ViXion01」の今までにない感覚が人生の選択肢を拡大 オートフォーカスアイウェアでライフスタイルが変わる今どき! 買いどき! デジモノ道案内!(2/4 ページ)

老眼鏡や拡大鏡の付け替えは非常に面倒だが、オートフォーカスアイウェアの「ViXion01」がそれらの悩みを解決してくれそうだ。実機を試して分かったことをまとめた。

セッティングは手軽に行えるが個別の調整はシビア

 技術的な制約のために、ViXion01のレンズは非常に小さい。枠の部分を除けば直径約6mmと、コンタクトレンズよりも小さく、目の前のレンズをのぞき込むように使用することになる。有効視野の狭さそのものもViXion01の大きな制限ではあるが、実際にはセッティングのシビアさの方が切実だと感じた。

 まず、レンズの高さを正確に合わせるために鼻パッドと左側のツルを調整する。これらの素材には可塑性があり、力を入れて変形させる。


Vixion01の調整方法

眉間の部分にToFセンサーが搭載されている。ToFは対象物までの距離を光の反射時間で測定する仕組みだ

フレーム内側にあるUSB Type-C端子から充電を行う。約3時間の充電で8~10時間使用可能だ

鼻パッドは2サイズが付属している。指でつまんで微調整する

 次にレンズの左右位置を調整する。左右のレンズは独立して動くので、片目ずつ1mほど先の目標物がレンズの真ん中に入るようスライドさせる。位置のセッティングが完了したら右側のダイヤルを回してピントを合わせる。単にダイヤルを回すだけだと左右両方のレンズが同時に変わり、左ボタンを押しながらだと左だけが変化する。この設定は記憶され、スイッチを切っても保持される。

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下から見たところ。レンズは左右個別にスライドする

右側下部にあるダイヤルでピントを合わせる

左ボタンを押しながらダイヤルを回すと、左レンズのみ視度が変わる。左右で視力が異なる人にも対応可能だ

右側のツルは電源スイッチを兼ねている。ツルを開くと電源オン、畳むと電源オフになる

視野は狭いが目の疲労は激減

 ViXion01のピント合わせは1mほど先の目標物を対象に行うだけで完了する。これでオートフォーカスモードにしておくと対象物との距離に応じて自動的にフォーカスされるようになる。1点の距離での調整のみで近距離/遠距離両方ともオートフォーカスできる技術については特許出願中であるため詳細は明かせないとのことだが、ピント合わせは非常に滑らかかつ高速だ。

 動作音もなく、あまりにも自然に追従するため、最初は動作していないのではないかと思ったくらいである。距離の測定は眉間部分のToFセンサーで行われるので、指でセンサー部分を覆ってみると実際の挙動がよく分かる。

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