つらい花粉症を和らげる秘訣は「対流花粉」対策――石井正則医師が伝える空気清浄機と床掃除の重要性:今どき! 買いどき! デジモノ道案内!(2/3 ページ)
花粉症シーズンがやってきた。最近では、屋内外問わず「つらい」と感じる人が増えている。飛散量が例年並みと予想されている今シーズンをどのように乗り切ればよいだろうか。アイロボットジャパンの「住環境における花粉対策 メディア向けセミナー」でゲストスピーカーを務めた石井正則医師(耳鼻咽喉科)の話を聞いてみよう。
「例年並み」でも対策は万全に
覚えている人も多いかと思うが、2023年は花粉の飛散量が“記録的”なほど多い年だった。特に同年3月1日は、東京都内で1日に1cm2当たり1000個以上という記録的な飛散ぶりだった。
- →花粉大量飛散 東京都内一日に1000個以上観測 今年はピーク長い いつまで警戒?(tenki.jp)
花粉飛散量の多かった年の翌年は減る――そう言われてはいるが、石井医師は「『例年』というのは、最近10年間の平均のこと。よって、(ここ数年で)『例年』のレベルが上がってきているので、『(花粉飛散は)例年並み』と報道されたとしても、対策を万全にすることが求められる」と力説する。
花粉の飛散量が多かった2023年のシーズンは、苦しんだ患者の約6割が「自宅での花粉症対策を強化したい」と回答したという。“万全な対策”の必要性に気づいている人は多いようだ。そのうちの53.4%が「高性能な空気清浄機への買い替え」を検討しているといい、今よりも良い空気清浄機への関心が高まっている様子も伺える。
石井医師は「花粉症対策として空気清浄機を選ぶのであれば、0.3μmの粒子を99.97%以上除去する『HEPAフィルター』を採用しているものであること、パワフルであること、汚れた空気を外に漏らさない密閉構造であることに注目してもらいたい」とする。その他、使い方については「夏と冬はエアコンの空気の流れを意識した位置に置くことと、24時間稼働させること」も重要だと説明した。
床にへばりついた花粉を取るには、掃除機がけが望ましい。しかし「その動作で舞い上がった花粉が人間に付着し、対流花粉となってしまう」ことが悩ましい。そこで石井医師は「ここで活用したいのがロボット掃除機です。人がいない間に掃除機をかければ、対流花粉を効率的に除去できます」と述べ、花粉の飛散量が多かったとしても、対策によっては自宅での症状を和らげられることを教えてくれた。
今回の説明会は、Klaara p7 Proの説明が主役なはずだ。本機にはどのような特徴があるのだろうか。
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