レノボ「Legion Go」を低消費電力モードでテストしたら、思ったよりも強かった【レビュー前編】(2/3 ページ)
レノボ・ジャパンの「Legion Go」は、いわゆる「ポータブルゲーミングPC」としては後発ということもあって、ギミックとスペックの両面で高いレベルだ。しかし、それゆえに、あえて“弱く”した状態でテストしてみたくなるというのが人情である。そこで、あえて電源設定を省エネ重視とした上でベンチマークテストをしてみることにしよう。
高速液晶ディスプレイは“好発色”
本機のディスプレイはタッチ操作対応の8.8型IPS液晶で、パネル解像度は2560×1600ピクセル(アスペクト比16:10)となる。縦方向の情報量が多いのは、ゲーミング用途“以外”での利便性を重視した結果なのだろう。
ゲーミングモデルということもあり、リフレッシュレートは最大144Hzと高速だ。60Hz超の表示もスムーズに行える。屋外でのプレイも想定して、最大輝度も500ニトと高めで、Corning製の強化ガラス「Gorilla Glass 5」で耐傷性も高めている。
このディスプレイは色再現性も高く、「DCI-P3」の色域を97%カバーしている。より正確な色味で映像を楽しみたい人にもピッタリ……なのだが、パネルが光沢(グレア)仕上げなのは評価が分かれそうだ。筆者個人としては、映り込みの少ない非光沢(ノングレア)にしてほしかったのだが、ここは別途用意した画面保護フィルムを使えばどうにかできるだろう。
着脱できるコントローラーは“正義”
冒頭で触れた通り、本機のゲームコントローラーは着脱式となっている。
本体には充電ポートを兼ねたポゴピンが設置されており、ここにコントローラーを接続すると「USB接続」のデバイスとして認識される。プリインストールされている「Legion Space」を通してコントローラーのファームウェアを更新する場合は、必ずコントローラーを接続した状態で行う必要がある。
コントローラーの背面下方にあるつまみを本体側に押しながら、コントローラーを下方に引っ張ると、コントローラーを取り外せる。外した後、スティックの周囲にあるランプが緑色に光ればワイヤレスコントローラーとして使える状態となるのだが、オフの(ランプが消灯した)状態になってしまった場合は、左スティックの「Legion Lボタン(Oロゴアイコンのあるボタン)」と右スティックの「Legion Rボタン(スライドのアイコンがあるボタン)」をそれぞれ7秒押しっぱなしにすることで電源が入る(電源を切りたい場合も同じ操作で可能)。
本体の左右側面には、ゲームコントローラー用の5極接点(ポゴピン)が用意されている。このピンはデータのやり取りにも対応しており、コントローラーのファームウェア更新時は、このピンを介してデータが書き込まれる
ゲームコントローラーのボタン配列は、Xbox 360以降のXboxコントローラーに準拠している。Xboxコントローラーに準拠するゲームパッドに対応するタイトルなら、特にカスタマイズすることなくゲームを楽しめるだろう。
本コントローラーは複数の入力方式に対応している。標準ではXboxに準拠した「X-Input(XInput)モード」だが、Legion Lボタンを押しながらRBボタンを押すと「D-Input(DirectInput)モード」と「デュアルD-Inputモード(※2)」を切り替え可能だ。ゲームパッドに対応しているはずなのにコントローラーがうまく動かない場合は、モード切り替えを試してみよう。
(※2)左右それぞれのコントローラーを別個のDirect Input準拠コントローラーとして使うモード(ワイヤレス時のみ利用可能)
さらに、右コントローラーの底面にある「FPSモード」のスイッチをオンにすると、左スティックはBluetoothキーボード、右スティックはBluetoothマウスとして動作する。その名の通り、このモードはFPSゲームをプレイしやすくするために用意されているのだが、普段使いで右コントローラーだけをマウスとして使ったり、ゲーム以外のアプリでキーマクロを仕組んで使ったりするのも“オツ”だったりする。
なお。FPSモードを含め、ゲームコントローラーのボタンアサインはLegion Spaceアプリからカスタマイズできる。同アプリではコントローラーの挙動などを細かく設定できるので、自分好みの設定を突き詰めるのもいいだろう。
次のページでは、本機のパフォーマンスを簡単にチェックする。
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